Twitterは“作業記憶”にあんまりよくないという研究発表
Twitterばっかりやってるとばかになっちゃうよ、という話ではないんですが、かいつまむと「Twitterでは簡潔な情報をエンドレスで受け取るが、簡潔だしひっきりなしだしなのでそうした情報を脳で処理する必要がない」ので、頭を使う訓練にならないということみたいです。AD/HD(注意欠陥・多動性障害)の研究をしているスターリング大学のトレーシー・アロウェイ博士がBritish Science Festivalで行った発表について英Telegraphがまとめた記事より。
作業記憶については「脳の世界」というサイトに分かりやすい説明があり、「ものごとを考えるときに使う記憶」だそうです。論理的に考える「あれはつまりこういうことかな」というときって「あれ」とか「これ」記憶しておかないと先に進めません。そういうときに使う記憶ってことだと思います。情報をするすると見ていくTwitterでは情報を通り過ぎる状態になってしまうので、作業記憶を使わなくなっちゃうってことかなと。だから、YouTubeも「見てるだけ」なので作業記憶の訓練にはならないそうです。
一方FacebookなどのSNSで友達のアクティビティーを確認するとか数独のようなゲームは作業記憶の訓練になるんだそうです。
もちろん使い方次第だと思います。Twitterのタイムラインの向こうにいる知人の様子を想像したりそのつぶやきの背景を慮ったりするのは十分に頭使ってることになるはず。でも、たしかに大量にたまっちゃったタイムラインを消化するという作業でいちいちそんなことをしていたら時間がかかっちゃうので、「情報するする」になる可能性は高いです。
しかしTwitterをあまりやっていないにもかかわらず私の作業記憶はぼろぼろで、記事を書くにも企業名やサービス名を何度も確認しなくちゃならないのはどういうわけなのか。これ以上ダメになったら困ります。老化現象かもしれませんが、いずれにしても数独とかやった方がいいかも。