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アルファブロガー、タフでなければやっていけない

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 先週末、Palm Preの発売がらみでさまざまなドラマが。TechCrunchの創設者マイケル・アーリントンと人気ポッドキャスト番組「Gillmor Gang」のレオ・ラポーテとのトラブルもその1つ。

 番組収録中「Pre」を褒めるラポーテを遮るように「で、そのPreって自分で買ったの?」とアーリントンが尋ねたことから雰囲気が悪化し、ラポーテが「恥を知れ~」と熱くなって番組を中断しちゃいました。

 アーリントン自身がTechCrunchで事の顛末を記事にしています(あ、JPに翻訳記事があがってました)。アーリントンとしては、Palmが発売前にメディア関係者にPreを大量に送りつけており、でも以前辛口レビューを書いたTechCrunchには送られてこなかったことから、ラポーテにというより、Palmに対してフェアじゃない、という気持ちを持っていたようです。この記事のアップデートとして、ラポーテからの「記事読んだよ。君の言いたかったことは分かった。僕も謝る」というメッセージが追加されています。

 この記事には大量のコメントがついており、アーリントンを非難するものもありますが、「早く仲直りした方がいいよ」というコメントや(それに対しアーリントンは「あの後すぐにレオの留守電にメッセージ残したよ」とコメント)、時々アーリントンの標的になるロバート・スコーブルさんから「これは大事な問題だからもっと冷静に討論しよう。マイク(アーリントン)の問題提起は(楽しくないこともあるけど)業界にいい影響を与えてる」と大人の発言が。

 自身もコメントで「この騒ぎでボクの週末は台無しだよ」とこぼしていますが、相当へこんだはずです。それでも、コメントが殺到することを覚悟で自分で記事を出し、コメントに対応し、すぐに通常の記事もアップし続けるなんて、タフです。あっぱれです。

 名前や顔をさらして辛口のコメントを出し続けるのはかなり覚悟のいることだし、人間だもの、間違えることもあります。米国にもそんなときにここぞとばかりに非難する人はいます。

 そうなったときの対応の仕方で度量の大きさというか、根性の座り具合が見えます。ああ、怖い。

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