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開発ツールビジネスの再生に格闘。マーケティングの視点で解説

CodeGear Web 3.0プロジェクト、国際化Webサイトリニューアルの難しさ

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ゴールデンウィーク突入直前、CodeGearのWebサイトをリニューアルしました。CodeGearのWebは、国際化サイトで多言語対応しているため、リニューアルは、せーので、世界同時に起こります。先週金曜日の早朝、John Kasterにメッセンジャーを飛ばすと、「今日リニューアルのGOサインが出た。今、最終調整のミーティングをしているところ」と返ってきました。

USコンテンツがほぼ確定したので日本側で本格的に作業に入ってくれと言われたのが、つい10日ほど前だったので、コンテンツの準備率は、ほぼ70~80%。うーん、少なくともデグレードではないので、いいか、といつもより早く出社して対応することにしました。

出社すると、既に公開作業が始まっていて、スタイルシートは差し換わっています。リニューアルプロジェクト(これをWeb 3.0と呼んでいたんですけど)中は、ステージングサーバーを立てて、新しいスタイルシートを適用したページを確認できるようにしていたのですが、実際に全部がリニューアルされると印象も変わってきます。

とりあえずページを確認していくと、どうも最後の最後で、内容を一新したものがあるようで、数日前に翻訳した元のページデザインが全然変わっていたり。そういった見た目の対処はとりあえず後回しにして、細かい修正モレや、リニューアルしてなくなっちゃった情報を修復したり、リンク切れの対応などを行いました。

とりあえず休みに入れそう、という段階になって、新機能である「地域」選択によるコンテンツ制御がどうも期待通りに動いてくれないことを発見。この機能、例えば、英語の場合、アメリカだけでなくオーストラリアやイギリスなど、いろいろな国向けの情報があるので、言語選択だけだと国や地域ごとの情報提供ができないという要望から作られたもの。日本語で日本向けの情報を提供しているこちらとしては、特に必要のない機能だったのですが、それのおかげで日本向けのショップリストが表示されないことに!

結局、バグが残っていることが分かり、東ヨーロッパで働くエンジニアが修正してくれて、無事更新。必要としていない地域が、バグ修正に貢献するという不思議な図式で事なきをえました(要求したオーストラリア、ちゃんと使いこなしてくれよ~!)。

Web30

さて、今回半分見切り発車のようにリニューアルに踏み切ったのには、いくつか理由があります。ひとつは、そもそももう少し前に公開する予定だったこと。また、それに合わせてコンテンツを用意しており、日々更新されるWebは、あんまり時間をかけてレビューしているとそれ自身陳腐化して役に立たなくなってしまうこと。それと、日本以外のサブブランチは、まだ本格的にローカルページを展開していないので、日本さえよければ、アメリカが準備できたら公開するよ、という話をしていました。そして、日本はちょうどゴールデンウィークだから、細かい問題点は、最善のタイミングで修正できる、と。

かくして、このタイミングでのリニューアルとなったのですが、彼らもさまざまなフィードバックをもらってコンテンツを直していきます。こちらは、日本語情報が欠落している新ページの日本語版を作成していきつつ、問題箇所を修正しています。ところが、対応したと思うと、向こうでも更新があり、といったことが頻発します。

修正中の怪しいページには手をつけない、と決め込んでしまうのが得策のようですが、ゴールデンウィーク明けまでには、それなりに万全を期しておきたいところです。

日本の休日啓蒙活動の成果か、マーケティング側で今回のプロジェクトの音頭を取っていたEd Murfyが、「ゴールデンウィークは何か予定を立てているのかい?」と聞いてきましたが、「いやー、Webの修正があってさぁ」と情けない返答をして、ゲラゲラ笑われてしまいました。

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