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開発ツールビジネスの再生に格闘。マーケティングの視点で解説

遅ればせながらDelphi 2007情報、それから今後の強化点

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メディア的にも新製品であるDelphi for PHPに流れ、Michael Swindellの来日に際しては、Rubyの製品計画も語ったため、注目度もそちらに大きく傾いています。そのせいではないのですが、本来確固たる情報を必要とされているDelphiユーザーの方むけの製品情報が手薄になっています。

今回、世界同時発表にしたせいもあるのですが、本社からの情報が十分に揃いきっていないうちでの発表準備となってしまいました。これは、本社でも大きな反省点として認識されており、先日Michaelも、R&Dといわゆるマーケティングとを結ぶ、プロダクトマーケティング部門の強化を約束してくれました。とくにわれわれの製品は、極めて専門性が高く、技術とPRの橋渡しをする役割(簡単にいうと、難しいことをやさしく分かりやすく説明する人)がとても重要です。この部門がしっかりしていないと、なんだかよく分からないけどてんこ盛りの新機能いっぱいの新製品となったり、カッティングエッジだとか、歯の浮いたようなソリューションとか、地に足がついていないような空虚なメッセージになってしまいます。日本でこの点を理解していても、本社の情報素材がなければ、なんとも進めることができない部分も多く、歯がゆい思いをしていましたが、ようやく前進です。

Michael Swindellは、この辺の勘も働くタイプなので、彼が管理系の仕事に忙殺されるのは、ちょっと惜しい気もします。そんなこともあって、彼が今回、Delphiに関しては、メディアであまり取り上げてもらえなかったけれど、詳しく説明した、おそらく既存ユーザーの皆さん向けの情報を、放っておくのはもったいないと、CDNの記事としてまとめることにしました。Michaelは、現在、シドニーでのカンファレンスを終え、そのままメルボルンに飛ぶという超ハードスケジュールのさなかなので、この記事のレビューには、もうちょっと時間がかかるかもしれません。

ここでは、ちょっと先行して、よく質問されるStudioとの関係を話した部分だけ、簡単にまとめておきます。

- Studioについて...
今後、製品のリリースサイクルは、Studioによって一括リリースするのではなく、まずDelphi Win32、次にC++、そして.NET対応を含んだStudioという3つのリリースを循環するようになります。

すべての言語パーソナリティを必要とされる方には、メンテナンスプログラムへの加入を強くお勧めしています。Delphi 2007 for Win32を購入されてメンテナンスプログラムに加入すれば、今後リリースされるC++、.NETの製品も手に入れることができます。そういう意味では、メンテナンスの価値は今までよりも高まっています。もちろん、ピンポイントでDelphi for Win32のみという方もいらっしゃいますので、従来どおりのバージョンアップ製品も用意しています。

本人のレビューを反映して、ちょっと表現を修正したり補強する可能性がありますので、最終的にはCDNに公開される記事を参照するようにしてください。すみません。また、この記事以外にも、追加情報をいろいろと掲載していくようにします(www.borland.com/jp だと、掲載までのタイムラグがありすぎるので、CDNへの掲載にします。ポータルのようなページを用意して、たどりやすいようにしますので、ご勘弁を。)

ところで、記事のレビュー用の英訳は、オーストラリアの同僚が手伝ってくれました。やっぱり、冠詞の使い方とかが、まったくチョイリンガルで、真っ赤な修正履歴に卒倒しそうになりました。ありがとう赤ペン先生。

追伸(3/13):
インタビュー記事は、以下に掲載しました。デベロッパーキャンプのセッション資料やビデオなどもまもなく公開です。
http://dn.codegear.com/jp/article/34153

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