中村昭典の、気ままな数値解析:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 中村昭典の、気ままな数値解析

○人、○%、○億円…メディアにあふれる「数値」から、世の中のことをちょっと考えてみましょう

 外国人の採用強化を打ち出す企業が大手を中心に増えているようですね。外国企業との競争を勝ち抜くためには、社員の国際化が急務だとか。言われなくても、意図は理解できますよ、十分に。当たり前の話です。
 
 ただ、ちょっと違和感を覚えないでもない。企業が国際競争に備えようとしているのは、特に最近始まった話ではないですよね。なのに、なぜ今頃になって、急にそんなことを言い始めたのか。なぜ今になって外国人採用の強化とか、社内公用語の英語化に走り出したのか。いろんな背景が想像できるわけですが、その話はまた別の機会にするとして。

 この流れを踏まえると、外国人を外国に出向いて採用するだけじゃなくて、日本にいる留学生を採用する企業が増えるだろうというのは、誰でも容易に想像できると思います。日本に対する理解もあり、日本語も使えるとなると、企業の中で馴染むスピードも早く、企業にとってはうってつけの人材になるはずだからです。

就職氷河期どこ吹く風 留学生の採用売り手市場

 日本の企業に就職を希望する留学生を対象にした「外国人留学生のためのジョブ・フェア」が12日、仙台市青葉区の仙台国際センターで開かれる。国内の大学生は史上最悪の「就職氷河期」といわれる一方で、海外での事業拡大に備えた留学生の採用熱は高く、「売り手市場」の傾向が強まっている…(中略)…円高を背景に海外展開を図る愛知県の自動車部品メーカーは2年連続で参加。「現地法人で活躍できる人材が枯渇している。現地採用は教育が難しく、日本の文化に理解ある留学生への期待は大きい」と説明する…(後略)…
 
河北新報社KOLnet 2011年02月11日付けより一部引用

 やはり予想通りのことが起こっているようですね。上記記事によると、一大学が主催したこのフェアに、ホンダ、パナソニックなど新興国で売り上げ増を図る大手企業を含む【42社】が顔をそろえたといいます。
 
 随分古い話で、今から20年も前のことになってしまうのですが、当時リクルートが、日本に留学している留学生を対象にした、その名も「留学生のための就職情報」という採用情報誌を発行していたことがあります(すみません、誌名は少し間違っている可能性あります)。国際化を進めている企業がこぞって求人広告を掲載しただろう…と思うかもしれませんが、それがまったくハズレ。一部の大手企業が利用した程度で、残念ながら数年で発刊停止になった記憶があります。当時の留学生からすると、今の日本企業の状況は、なぜ???と映っているのではないでしょうか。
 
 ::: ::: :::
 
 ここから先はまったくの個人的な予想です。
 
 最近の若者は、海外に出たがらない、海外赴任はもちろん、海外出張すら敬遠するという話をよく耳にします。学生も、一部を除いて海外志向が弱く、留学したがらないと言われています。就活が長期化していることも、留学を敬遠させている理由のひとつだと言われてもいます。しかしこれからは、状況が異なってくるのではないでしょうか。つまり、留学していたことが、就活においてかなり武器になるのではないかと。
 
 短期の語学留学くらいではダメかもしれませんが、半年、1年といったある程度のロングな、しかも語学留学ではなく、何らかの専門知識をみにつけてくる留学。社内で英語を公用語にしている企業も出てきている昨今。これだけ「国際人」を採用しようとする企業が増えている中で、留学を通じて、語学力はもちろん、リアルな国際感覚を身につけることは、就活競争において、かなり大きなアドバンテージになると思うのです。
 
 さらに、それが広まって、留学制度が整った学部学科や大学の人気が、受験生の間で高くなる。大学も募集に有利とばかり、留学制度の拡充に力を注ぐ。近い将来、そんな流れを想像しているのですが、いかがでしょうか。

中村昭典

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コメント
noga 2011/02/19 18:43

宇宙の成り立ち、古代文明の有様、外国の実情などを知る場合にも、我々は英語を使わなくてはならない。
外国人が我々日本人を理解する場合にも、英語を通して行われている。かな・漢字を通して理解されているわけではない。
だから、英語は、我々にとって単なる一外国語ではなく、とりわけ重要な国際語というにふさわしい情報交換の手段となっている。

英語圏に行けば、片言の英語でも通じる。暮らしてゆける。
完全な英語でなくても、英語環境がととのっているから通用するのである。
英語環境がととのっていれば、そのうちに、英語も上達する。

我が国においては、どんなに英語が堪能であっても就職先に困る。
それは、人々が英語を使わないからである。これでは、暮らしがなりたたない。

日本の学校で6年間英語の授業を受けてもまず話せるようにならないのは、英語環境がととのはないからである。
一歩学校の外に出ると英語を使わないのでは、せっかく習った英語も錆ついてしまう。
日々の学習努力も賽の河原の石積みとなっている。

日本の学生のために英語環境を整えることが、語学力を増すことにつながると考えられる。
それには、英語を我が国の第二公用語にするのがよい。
国民も政治指導者も、英語の使用を日本人のあるべき姿と考えることが大切である。

国際社会において、我が国を代表する政治家にも英語の堪能さが見られない。
日本語のみを使用する社会において、実用にならない言語の学習は空しいばかりである。それにもかかわらず、我が国においては英語教育に名を借りた序列争いばかりが激しく行われている。
英語の学習を民間に奨励するだけでは充分ではなく、英語を習得したことに対する国家の強力な報奨(incentive)が必要であります。
英語を実用の言語とする政治指導者のさきを見据えた努力が大切です。
たとえば、公務員採用試験に英語の能力にすぐれた人物に優遇処置を施すなどの法的裏づけなどが効果的でありましょう。

英米人には、手先・目先の事柄に神経を集中する特技は得られないようである。かれ等は、生涯、歌詠みにはなれないでしょう。
日本人には、英語を使って考えることはきわめて難しい。しかし、これは不可能ではない。全員ではないが、知識人には為せばなる学習であると私は考えています。
わが国民の作る細工物は出来栄えが良い。なおその上、英米流の哲学にも良き理解を示す民族となれば、未来の日本人は鬼に金棒ということになるでしょう。
だから、英語を我が国の第二の公用語とすることには大きな意義があります。実現の暁には、我が国民のみならず、世界の人々に対しても大きな未来が開けることと考えられます。

一見我が国は教育大国を目指しているようであるが、大人の教育はない。つまり、子供が大人になるための教育はない。
我が国においては、教育といえば子供の教育のことを指している。目先・手先のことのみを述べる人は、子供のようである。
大人には考える教育が必要です。一人一人に哲学が必要です。
現実と非現実の間に区別を置くことなく語る人の内容には意味がない。だから、日本の知識人には価値がない。

「感情的にならず、理性的になれ」と国民に訴える指導者がいない。
「国民の感情に反する、、、、、」と言うのでは、主張の論拠にならないが、それのみを言う。
感性 (現実) あって理性 (非現実) なし。我が国は、一億総歌詠みの国にとどまっている。

大学生は入学しても、キャンパスで4年間遊んで過ごすことになる。
無哲学・能天気の大学生は、平和ボケ・太平の眠りの中にいる。
「入学を易しく、卒業を難しく」というような教育方針は現状を観察すれば空しい限りである。

日本人は、国連中心主義が好きなようだ。
国連の議場で世界の人々を説得するためには、自己の言葉が冴えわたる必要がある。
議論のできない人があえて国連中心主義を唱えるのは、自己の他力本願を表明するための手段ということになるのであろうか。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/terasima/diary/200812

吉田 賢治郎 2011/02/19 20:26

ぜひ、留学生が有利な会社が増えてくれるといいな、、、と個人的に思っています。
今、二人の娘が大学に行っています。 大学の費用(交通費も含む)だけで一人最低1000万円がかかり、さらに一人は日本の大学の学費を納入しながらイギリス留学、、、。
これで意味がないのではあまりにもったいない。
 留学はあくまで個人の資質を高め、見識を広げ、豊富な知識、経験を得るためのものですから、留学行ったから、というだけで就職に有利となるべき、などと考えてはいない、つもりなのですが、心のそこでは、有利になるといいなと思ってしまいます。


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プロフィール

中村昭典

中村昭典

元リクルート・就職情報誌編集長。現在は大学でキャリア支援領域の教育研究者。
「一人でも多くの人に、働く楽しさを伝える」をテーマに、いろいろ試行錯誤する日々です。
趣味は海山畑で食材を調達すること、カフェで一人ボーっとしながら人間観察すること

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