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【270円】モーニングサービスに行けない主婦が見逃さない、アフタヌーンサービス

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 夏休みということで、PC持参でカフェや喫茶店に出かけることが多くなっているのですが、これがまた混んでる(笑)。わざわざモーニングの時間帯を避けても、なかなかの盛況。先回のエントリーではコメダの10円メニューを紹介しましたが、今回も喫茶店のサービスの話題を取り上げてみたいと思います。
 
 モーニングサービスといえば、名古屋では当たり前となっているサービスで、これが集客に大きく影響することは道理なのですが、最近は競争が激しくて、「これで儲かるの?」という過激な(いや、消費者にとっては良質な)サービスを提供する店もあります。多くの店では、モーニングサービスの時間帯は開店~午前11:00で、その後はランチタイムを経て、午後の営業へと流れていきます。問題はこの午後からの集客です。
 
 たとえば全国どこでも見かける飲食店のランチサービスは、来店してもらって夜の来客に繋げるという大前提がありますよね。ところが名古屋地域のモーニングサービスの成り立ちを調べてみると、こうした意図はあまり見かけません。朝の時間帯、昼の時間帯、午後の時間帯と、それぞれの来客を分けて考えている店が多いような気がします。
 
 店の立地にもよるのでしょうが、郊外型の店の場合、朝の時間帯は地元の年配者やビジネスパーソンがメインで、土日はここにファミリー層が加わります。ところが午後は主婦層が圧倒的に多い。朝が忙しい主婦層は、モーニングでは非主流派ですが、ランチタイム~午後はメイン層になります。ランチは別としても、午後のサービスはモーニングとは切り離して考えないといけない。そこで最近は、
 午後の時間帯にいろんな主婦向けのサービスを提供する店が出てきているようです。
 
 モーニングサービスが朝食を兼ねられるものとなっているのに対して、午後はあくまで食後のお茶とおしゃべりを楽しむ時間。とはいえ、モーニングサービスに慣れた主婦層は、豆菓子だけじゃ満足しない。そこで、いろいろと趣向を凝らすことになるわけです。モーニングサービスならぬ、アフタヌーンサービスですね。たとえば、わたしが先日訪れた店ではこんな感じでした。
 
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 こジャレた器にパンやクッキーなどが盛られています。ちなみにこのパンもクッキーも店の手作りだとか。
主婦数人に聞いた情報を総合すると、この他に見られるサービス品として、プリン、ヨーグルト、ホットケーキ、ゼリー、フルーツ盛り合わせなどがあるとのこと。ボリュームより、「オシャレ」「手作り」「ヘルシー」が大事だということらしいです。しかも、味がおいしくないと、次はないらしい(怖い~)。
 
 また、
ホットコーヒー限定ですが一杯おかわりサービスを提供している店もあり、おしゃべり好きな主婦に好評だとか。このほか、毎月の特定日の午後、珈琲チケットの格安販売を実施している店があるとのこと。通常コーヒー一杯350円が、このチケットだと【270円】になるそうですから、かなりのお買い得です。
 

それにしても、主婦はこうした情報に実に強い(笑)
 
 この他、主婦には
女性向け雑誌の豊富さが大事よ、とのこと(特にスポーツ新聞が多い店は男性客が多いのでダメと言い切る)。置いてある雑誌で客層がわかるという話はまさに納得。また主婦に人気の店は、分煙ではなく全面禁煙がほとんどらしい。主婦を見方にするというのは、本当に涙ぐましい努力が必要なようです。

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