オルタナティブ・ブログ > 中村昭典の気ままな数値解析 >

●人、●%、●億円…メディアにあふれる「数値」から、世の中のことをちょっと考えてみましょう

【4方式】 AVATARを見てから知った、3Dには4方式あるという話

»

 先日、ロボット工学者と脳科学者というスーパーコンビと会食する機会があり、実に楽しい時間を過ごすことができました。と書くと、たいそうな感じになってしまいますが、男3人が小洒落た店でイタリアンを食しつつ、静かに語り合った…わけではなく、四方八方に飛び散らかる話で、静かな店内ものともせず、周り関係なく勝手に盛り上がってしまったのでした。
 
 その中で一番テンションが上がった(と私は思っている)のが、AVATARで描かれている世界はどれくらいリアルか、という話。AVATARに人間の記憶・感情など一切をリンクすることは現実的に可能なのか。もちろん今じゃなくても、将来的にできるのか。そこに至るにはどんな技術的障壁があるのか…なんていう話だったのですが、これがメチャおもしろかった。えっ? どんな内容だったのかって? それはヒミツ、、、じゃなくて、私のアタマの整理が追いつかなくて、とても書けません。それはまた機会をあらためてトライしたいと思います。
 
 ::: ::: :::
 
 ところで、当然3人ともAVATARを3Dで見た…わけですが、実は3人とも見た映画館が異なりました。私は名古屋の郊外で見ましたが、一人は有楽町で、そしてもう一人は米国で。話をしている中で、おもしろいことがわかりました。3人とも使ったメガネが違うのです。そう、3Dにはいろんな方式があり、日本では【4方式】が導入されており、映画館ごとで方式が違うんです。みなさん、ご存じでしたか? この3人、誰も知らず、偶然見た方式が異なったみたいなんです。
 
 そこらへんを超詳しく紹介してくれている方がいらっしゃいます。4方式とも体験済みとのことで、なんとまぁ素晴らしい。

・XpanD=TOHOシネマズ/109シネマズ系列
・RealD=ワーナーマイカル系列
・Dolby3D=T・ジョイ系列
・IMAX3D=109シネマズ系列(のうち川崎・菖蒲・名古屋・箕面の4館のみ)

『アバター』3D全方式完全制覇レビュー より引用

 ちなみに私が見たのは、どうやらRealID方式のようです。方式が異なると、立体感や色彩、歪みゆがみの出方などに違いがあるようですし、またメガネの重量や子供用の有無など、いろんな違いがあるとのこと。なるほど、AVATARは、どこで見るのか、というのが大事だと初めて知りました。いやいや、勉強になりました。
 
 ::: ::: :::
 
 
【4方式】が混在している状況というのは、新しい技術の黎明期であることを感じさせますね。いろんな技術が生まれ、その幾つかが市場に投入されて試され、勝ち残ったものが熟成されていく。3Dの4方式も、この先はVHS vs β、Blueray vs HD DVD、DS vs PS、みたいな戦いの道を辿るのでしょうか。
 
 民生品TVや携帯でも3Dが楽しめる製品が昨年から登場していますが、これらも合わせて考えると、今後大きなムーブメントに成長していく予感がします。さて、どの方式が残っていくのでしょうか。いろんな意味で楽しみです。
 
 それにしてもAVATAR、すごく楽しませてもらいました。170分と最近珍しく長時間の作品でしたが、あっという間でした。ストーリーも描写も実に素晴らしかった。まだご覧になっていない方には是非オススメします。
 
 ひとつだけ、老婆心ながら注意を。見る前に、しっかり(?)トイレを済ませておくと、心おきなく楽しめますよ。逆にこれを怠ると、必ず後悔します(笑)
 
※アバターのスペルが間違っておりました(恥)。謹んで訂正させていただきました。。。2010/1/22 15:40

Comment(5)