【300円】 激安弁当を食べて実感する、安かろう悪かろう時代の終焉
流通大手のイオンが先駆け、今やどのスーパーでも見かけるようになった、いわゆる【300円】弁当。弁当はこれまでコンビニの稼ぎ頭であり、各社が味とアイデアで激しく競争してきましたが、そこにスーパーが参入したことで、さらに激戦が繰り広げられているようですね。
前から気になっていたので、その火付け役となったイオン系スーパー・マックスバリューで、その【300円】弁当を買ってみました。売場担当者の話によれば、約5種類の弁当が毎日売り場に並べられており、発売以来、これまで売れ残って値下げ販売したことはないとのこと。300円弁当と書きましたが、マックスバリューの場合は、正確には278円弁当と、リアル激安です。
売り場はこんな感じ(写真左)で、派手ではないですが、品揃えの豊富さは伝わります。私が購入してみたのは『お得カレー弁当A1』。他には和食系・中華系などのバリエーションが用意され、抜かりはありません。手に取ってみてまず感じたのが、ボリューム感です。正直、男性にはちょっと物足りないかなぁという印象です。しかしこれも考え方次第で、これくらい安ければ、おにぎり1個、気分によってサラダ1パックを追加しても、1コインでお釣りが来ちゃうわけで、この方がいいのかもしれませんね。
そして気になる中身ですが、写真(右)の通りで、いろんな種類を少しずつ配し、見た目と色取り取り感がバランス良い感じで、きっちり設計されてます。トレーに収まっていたメニューを並べてみると・・・カレーピラフ、鶏肉照り焼き、海老フライ、スパゲッティ、茹で野菜(ジャガイモ、ニンジン、ブロッコリー、グリーンピース、コーン)、ポテトサラダと、種類は豊富です。これが少量ずつ散りばめられており、見た目もOKです。
さて、肝心の味ですが、これも十分に合格点。ピラフにはカレーソース、フライにはタルタルソースがちゃんと配されており、手抜きはないようです。総合的に見れば「これで278円なら文句はございません」というのが私の印象です。いやぁ、すごいなぁ、ホントに。
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もちろんコンビニも負けてはいられないでしょう。夏場に入ってコンビニ各社が競っているのは、弁当と並んでこれまた主力の「おにぎり100円セール」。娘のススメで、セブン-イレブン・ジャパンの「160円未満のおにぎりが今だけ100円!」を買ってみたんですが、これはマジ旨い。機械じゃなくて手で握った感じがまたいいんですが、ほんのり味つけされたご飯がまた上品な味。2回行って結局150円おにぎりを全種類制覇してしまいました。
このセール、残念ながら一端終了してしまったのですが、娘の話によれば、「しゅっちゅうやってる」らしく、また盆明けにはやるんじゃないのと言うので、密かに期待しています。ちなみに鯛と小松菜のやつが、私の一押しです。
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こうして見てみると、「安かろう悪かろう」「安物買いの銭失い」という時代は本当に終わったんだなぁと思いますね。というより、消費者の目がそこに集まっている以上、「低価格商品に力点を置かないと、他も売れない」という本音が見えてくるような気がします。デパ地下までもが激安弁当に参入しつつある今、弁当の主戦場は1コイン以下に移っていくのかもしれません。「損して得取れ」というのも先人の名言ですが、低価格かつ高品質な商品で消費者から高い評価を得ることで、全体の売上げを獲得した店だけが生き残る・・・そんなゲキ厳しい時代になったということでしょうか。。。