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【12.1】 私が未だにミニノート購入に踏み切れない理由

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 週末、雨で外遊びができなくなったこともあって、久しぶりに家電店のPC売り場に足を運びました。私がよく利用する店は、ノートPCのラインナップが充実していて、約5本の陳列ラインがあります。その内、最近の売れ筋であるミニノートが2本のラインを占めていて驚きました。しかし、こうして眺めてみると、本当に小さいですね。ミニなんだから当たり前なんですが、私の普段使い慣れている環境からすると、あまりに小さくて違和感を覚えます。何気に触れてはみたものの、正直、私には使いにくい。

 私の場合、これまでの経験から、液晶サイズは12インチが最小だと感じています。モバイルでの用途は、Web・メールチェックと、本やblogなどの書き物が中心。キーボードもかなり使います。従って、12インチサイズの横幅がどうしても必要だということになっています。

 それより小さい液晶でも、表示解像度の高いものであればよいのでしょうが、今度は文字が小さくなりすぎて、最近老眼が入ってきている身には、かなりツライのです。加えて、キーボードのピッチが狭いと、肩こりがひどいのです。なので、12インチがミニマムと思っているのですが、このサイズって、ミニノートなんでしょうかね。ミニノートの正確な定義があるのかどうか知りませんが。

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 前にも取り上げたデルのInspiron Mini 12は、私の用途から考えれば必要十分なスペックを満たしています。ミニノートらしい低価格(Ubuntuモデルなら39,800円と激安!)は実に魅力的。重量は1.24kgと許容範囲です。カラーバリエーションも豊富で、にくい限りです。難点はバッテリで、標準の3セルでは3時間32分となっていますが、オプションの6セルに変えれば、7時間22分とジャンプアップ。重量は1.38kgと重くなりますが、まぁこれも私的には許容範囲。価格も4,200円UPでOKなのでリーゾナブルです。

 これに対し、店頭に並ぶミニノートの多くは、液晶が10インチサイズです。これにAtom搭載、メモリ1G、4万円〜6万円というのがスタンダードなミニノートだと思われます。というわけで、私の希望にかなったモデルは、上記のInspiron Mini 12以外の選択肢は見当たらない感じです。

 ただ、店頭でこれを見た印象から、購入には踏み切れずにいます。スペック的には書いたように申し分ない感じですが、作りも見た目も、どうも安っぽく感じるのです。デザインもカラーが豊富な点はよいのですが、全体的にどうもオシャレじゃない。「あんたねぇ、39,800円でどこまで文句をいうか~」って感じでしょうかね。欲を言ったらキリがないのですが、どうしても満足できないのです。。

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 ところが来月、ASUSTeKから12インチの新モデルが発売されると知りました。『Eee PC S121』は、薄さ23mmのスリムボディに【12.1】型ワイドの大型液晶を搭載し、スワロフスキー製クリスタルガラスをあしらったヒンジや本革を使用したパームレストなど徹底的にデザインにこだわったモデル。LEDバックライトもついて、モバイルでの使い勝手と、ミニノート全体に見られる低価格相応の安っぽさ(すみません、私の個人的な感想です)を払拭した魅力的なモデルです。バッテリも8.2時間と超ロングで◎。難点は約9万円という価格で、Inspiron Mini 12の倍以上。付加価値に見合う価格なのかどうか、意見が分かれるところでしょう。

 実はこの『S121』、今年1月のCESですでに発表されており、その時は世界初の512GB SSD搭載ノートとして注目を集めました。当然、価格も高く、1,649ドルと高額を想定していたようですが、実はこのモデル、日本では発売されませんでした。それが今回、SSDモデルではなく160GBのHDDモデルとして価格を抑えて日本発売したというわけです。
 
 それにしても最近のASUSTeKは実に意欲的な製品投入を続けていますね。ミニノートのユーザー志向をちゃんと分析し、幅広い製品ラインナップで対応しています。実機を見るまで購入はしないつもりですが、質感がとっても気になります。

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