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●人、●%、●億円…メディアにあふれる「数値」から、世の中のことをちょっと考えてみましょう

【0.15%】 定額給付金の是非を議論する時期は終わった

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 緊急経済対策として検討されてきたはずの定額給付金。いったい決定までにどれだけの時間がかかったのでしょうか。諸外国の対策決定は実に早く、長くても1ヶ月程度、一番短かったイタリアはわずか1日で決めたのに、これだけをとってみても、いかに日本の対策が後手後手だったのかよく判ります。これじゃ株価だって上がりませんよ。

 と、最初から怒りモードで書き出してしまいましたが、それはもういいんです。大事なことは、決まった以上、その効果をいかに高めるか、です。いろんな意見があることは百も承知。私にも個人的な意見はありますが、それは棚上げします。せっかく2兆円という大金使う以上、どうしたら効果が上がるのかに、みんなの知恵を集めないといけない。もう賽は投げられたのです。

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 ここでみなさん、ちょっと考えてみてください。定額給付金に関するマスコミ報道について、何か感じることはありませんか。そう、定額給付金の是非を問う(というより、批判する)ニュースのオンパレードで、「こう使ったらいいんじゃないか」みたいな声が、ほとんど取り上げられていないことに気づきませんか。これじゃ世の中、明くるくなるはずがない。盛り上がらないわけです。何だか、あまりに情けない。マスコミの責任を半分放棄しているようなもんじゃないでしょうか。これこそが、定額給付金に対してネガティブな空気が漂っている最大の原因じゃないでしょうか(…いかん、今日はどうしても怒りモードだなぁ)。

 内閣府の試算によると、定額給付金の経済効果は、GDP【0.15%】分になるそうですね。

 ※給付金で「GDP、0.15%アップ」 内閣府試算 朝日新聞Web版2009年1月13日付け

 これは、定額給付金2兆円の内、4割が消費に回るという前提ではじかれた数字だとか。この【0.15%】という数値が高いか低いかはさておき。消費率4割という前提ってのが、ちょっとおかしいと思いませんか。4割費消ってことは、6割貯蓄ってことですよね。2兆円を費やす緊急経済対策として、これでいいんだろうか。今回の給付金は、使ってこそ意味があるはずのお金です。それが最初から6割は貯蓄されるだろうって、やっぱり変ですよ。政府として本腰いれないといけないのは、4割を5割に、5割を6割にする作戦のはずです。ちゃんと消費してもらうことを、もっともっともっともっと考えないと。それは民間に、って話じゃないような気がします。

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 アタマ切り替えて、前向きにいきましょう。いろんなところで検討されているはずの、定額給付金をアテにした商売作戦。すでに百貨店が季節はずれの福袋を発売したり、旅行社が12,000円ポッキリの旅行プランを出したり、エアラインが12,000円の航空券を販売したり、ホテルが12,000円のペアディナーを売り出したりと、ニュースが流れ始めています。きっと趣向を凝らした作戦が、これから続々と登場してくるはずです。今後しばらく、週末のチラシは要チェックですよ~。近隣のスーパーが、家電店が、定額給付金に合わせた商戦を仕掛けてくるのは間違いないでしょう。お楽しみはこれからだ〜ってことでしょうか。

 オルタナブロガーのみなさんも、「わたしだったらこう使う!」「みんな、こんなふうに使おうぜ〜!」みたいなアイデア、どんどん出しましょうよ! IT系も大盤振る舞い、12,000円のミニノート発売、みたいな画期的アイデア(じゃない、願望か、ハハハ)、お待ちしてます~。。。

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