【1,600円】 お店の売上が上がらないのは、不況だから、ではない
先週水曜日、突然インターネットに接続ができなくなりました。いつものように仕事から帰宅し、PCの電源を入れた時のことです。我が家のPC環境は、自分用のデスクトップPC、モバイルノート、それに子どもたち用のデスクトップPCの計3台。すべてルータを介して小さなネットワークを組んでいます。自分用は有線LANですが、他は無線LAN接続です。その日は、3台とも接続できない状態でした。いろいろ調べてみると、どうやらルータが怪しい。ルータは5年前に購入したI・Oデータ製の無線LANルータ。電源は常時入れっぱなしで、5年間動き続けています。故障しても無理はない頃合いだったかもしれません。
自宅でネット接続ができることが当たり前の状態でしたから、いざ使えないとなると、かなり不便を感じます。子どもたちからも不満が続出しています。原因を探るのに時間を費やし、ルータ故障と断定したのが金曜日の夜。もう限界とばかり、土曜日の午前、近くの家電店に出かけました。
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店頭にはいろんな種類のルータがならんでいます。正直、ルータの性能や機能の違いを詳しく把握しているわけでもないため、早速店員さんに相談してみました。
「性能の違いがよく判りませんが…」
「どれも通信の規格にそった製品ばかりですので、大差はありませんよ」
「では売れ筋は?」
「BUFFALOさんとI・Oデータさんが2大メーカーですね。
設定のしやすさに定評がありますので、これらを買えば間違いはないでしょう」
「ある程度のことは自分でできると思うのですが…」
「ならばどれを買われても差はないと思いますよ」
「(ある商品を指して…)こちらをお願いしたいのですが。お値打ちですし」
「はい、そうですね。ただ、あいにく在庫を切らしておりますので、
ご注文をいただければ取り寄せできますが」
「いつ頃入りますか?」
「今日は土曜日で問屋が休みですから、月曜日の発注で、在庫があれば木曜日には…」
こんなやりとりの結果、どうしてもすぐに欲しい私は、店頭に在庫があった、希望の品よりも少し高い商品を購入。自宅に戻って早速ルータを交換し、設定を完了するまでに約1時間。無事ネットワークは復旧しました。
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ネットがすぐに繋がるというのは、本当に快適です。あらためてその便利さを実感します。で、買ったルータのことを調べてみました。価格.comの口コミ評判は、、、あんまり芳しくないようですね。でも設定もスムーズだったし、まぁ大丈夫でしょう。価格は、、、amazonなら【1,600円】も安く買えるじゃないですか。残念…でも仕方ないですね。すぐに欲しかったから。
あらためて考えてみたのですが、結局店頭で買うことのメリットって、その場で持ち帰ることができること以外、何があるのでしょうか。先に書いたように、店員さんの説明も特に参考になったわけでもなく、設定がしやすい云々ってことも、商品パッケージを見れば書いてあることです。店頭なら品質の確認ができる、ということでもありません。価格にいたっては、ネットで注文した方がかなり安い。ちなみに私が最初に希望した商品は、店頭に在庫がなかったことに加えて、問屋が土日休みであるため、早くても5日くらいかかる。しかも入荷後に店頭に受け取りに出かける必要があります。
それに比べて、たとえばamazonなら、土日でも注文すれば翌日には発送されるし、1,500円以上なら送料も無料。ちなみに私が当初希望した商品も在庫があったようで、価格も家電店より1,340円安かったです。土曜日に注文すれば、たぶん月曜日は届くでしょう。こうなると、どうしてもすぐに持ち帰りたい時以外は、店頭で買うメリットがまったくないわけです。これじゃ、店頭で商品が売れなくなるわけです。
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もちろん、店頭で買うメリットがある商品もあります。私の場合は、比較的高額で、アフターサービスを重視する商品は、後々のことを考え、延長保証もついている家電店で購入するようにしています。逆にすぐに手に入らなくてもよくて、送料を払っても安い消耗品の場合は、ネットを利用します。家電店の店頭で商品を見比べてから、ネットで注文することもあります。これは多くの方がされている方法かもしれません。
家電に限らず、店頭販売とネット通販はこれからも競争が激しくなるでしょう。今やほとんどの商品がネットで買える時代です。食料品スーパーでさえ、ネット通販を始めているところも出てきています。店頭で買うメリットをもっと増やさないと、小売店の店頭商売は厳しくなるばかり。そんな気がしてなりません。。。