○人、○%、○億円…メディアにあふれる「数値」から、世の中のことをちょっと考えてみましょう
週刊『とらばーゆ』が休刊し、30年の歴史に幕を降ろしたのは2007年9月のこと。それからちょうど【1年】のブランクを経て、『とらばーゆ』が復刊されました。といっても、今度はフリーペーパー化され、誌名も『とらばーゆカジュアル』として生まれ変わっています。近年、ネット利用が急増する流れの中で、大手出版社が発行する週刊誌や月刊誌の休刊・廃刊が相次いでいますが、その中で復刊するというのは、一見???と思われる方も多いのではないでしょうか。その背景には、リクルートが脈々と築いてきたオリジナルな収益モデルがあります。
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女性の社会進出を応援するという使命を担うべく、『とらばーゆ』が創刊されたのは今から約30年前の1980年。以降、関東・関西・東海と3エリアで約10万部(2007年時)が発行されていました。バブル期には、その厚さが数センチにもなり、わずか200円で大量の求人情報が掲載された『とらばーゆ』を買うことができました。しかしながら、インターネットの普及が加速する中で、情報の鮮度や検索性に優れたネットへの移行が進み、2007年9月には週刊誌としての役割を終えて休刊していました。
リクルートが得意とする情報誌の多くは、他の出版社が発行する情報誌とは異なり、情報を提供する企業側が広告料を払って出稿することで収益を上げるという構造になっています。つまり、極端に言えば、情報誌が売れなくても、広告さえ出してもらえるなら、収益は保たれます。だから、数センチにもなる雑誌を、わずか200円で販売できるわけです。
でも情報誌が売れないということは、読者が少ない=広告効果があがらない、ということになりますので、それじゃ広告を出してもらえない。そこで広告の出向先を、週刊誌としての『とらばーゆ』から、ネットでの『とらばーゆ』に切り替えを図ったわけです。つまり、リクルートの強さは、ネットでも収益を上げられるビジネスモデルを築いているという点であり、これが他の出版社との大きな差異になっているというわけです。
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リクルートがフリーペーパーを発行するのは、もちろん今回が初めてではありません。ホットペッパーに代表される多数の無料誌をすでに発行し、そのノウハウとシステムを築いています。ネット+無料情報誌のメディアミックスは、確実に時代の流れを築いている感じがします。今回の『とらばーゆカジュアル』は、まず隔週刊で発行されるとのことですが、読者と求人企業双方のニーズを見極めながら、次のステップ(つまり、隔週刊→週刊への変更や、発刊エリアの拡大など)を模索するということになるのでしょう。
リクルートの意図がどうであれ、仕事を探す側からすれば、ネット+情報誌とチャネルが増えることは大歓迎でしょう。週刊『とらばーゆ』が姿を消した時は、個人的にも何とも言えない寂しさを感じましたが、わずか【1年】での復刊を考えれば、“復刊を前提とした休刊”だったのかもしれません。
一人のとらばーゆOBとしては、フリーペーパー『とらばーゆカジュアル』の誕生を嬉しく思っています。それと同時に、創刊時からの「一人でも多くの人のシアワセ探しを応援する」という姿勢が変わることなく引き継がれ、たくさんの笑顔が生まれることを願うばかりです。。。
Special
- PR -| ささき | 2008/10/04 02:47 |
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印刷関係の会社さんに対してwebネタを提供する機会が多いわたしとしては『とらばーゆ』の休刊はとても大きなニュースでした。 平尾勇司さんにたまたま直接質問できる機会を得たときにもホットペッパーの入稿システムやらweb版への取組みについて質問させていただいたりした事あるのですけど、『とらばーゆ』が復刊されるというのは、その時のわたしの受けた印象として納得できるとこが多かったりします。 出版・印刷関係の会社さんがこの事例をもってやっぱ紙だよね、、、と勢い付くのかどうかまだ見えませんけど、今後どんな展開されるのか注目しないと、、、と感じております。 | |
| 中村昭典 | 2008/10/04 13:16 |
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佐々木さん、コメントありがとうございます。 リクルート社内では、15~20年くらい前から、海外のクーポン誌を題材にフリーペーパーの発刊は検討されてましたね。 Web・無料誌・有料誌など、それぞれのポジションを模索しながら、少し時間をかけて、個々の存在価値が定まってくるんだろうなと思います。 世の中全体で見ても、ペーパーの絶対必要量が低下している昨今、印刷業界は装置産業ゆえに厳しい競争を強いられています。 | |

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