○人、○%、○億円…メディアにあふれる「数値」から、世の中のことをちょっと考えてみましょう
橋下徹さんが大阪府知事に当選して、早5ヶ月以上が経ちました。得票数1,832,857票、2位の約2倍という圧勝だったことは、大阪府民の「変わらなきゃ」という期待値の大きさだったのでしょう。産経新聞の調査によれば、橋下知事の支持率は4月調査で【75.8%】。3月調査(66%)よりも支持率を伸ばし、前評判よりも就任後の行動を評価する結果が出ています。今、大阪府民のみならず、橋下知事の動向に注目している人は多いと思います。
政治手腕はどうかと聞かれれば、そりゃ多くの有権者がきっとそうであったように、未知数としか応えようがないのかもしれません。じゃぁ、なぜ彼を大阪府民は選んだのか。消去法という消極的選択? いや、そうじゃない。私は大阪府民ではありませんが、もし私に1票投じる権利があったなら、きっと入れていただろうなと思います。それは、彼のメディアの使い方にうまさを感じるからです。彼にはメディア・コミュニケーション力という強い武器を感じるのです。
どんな知事であっても、すべての分野でスーパーな人なんているわけがありません。それぞれに強い分野と弱い分野があるはずですが、大事なことは、その強みをうまく活かすこと。弱い分野のカバー方法も重要ですが、それよりも、知事という地方自治体の長は、その強さで国と都道府県民を動かす力を持っていないと、よい仕事はできないんじゃないかと。東国原・宮崎県知事は自らを県の広報部長と自負していますが、橋下知事にも相通じる空気を感じます。
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橋下知事が誕生して1ヶ月しか経過していない頃に、経済ジャーナリストの財部誠一氏はnikkei BP netの中で、次のような主旨の記事を書いています。
- 「橋下知事はすでに大きな功績を上げている。それはわずか1カ月で、大阪府民に財政危機の緊迫感を浸透させたことだ」。
※nikkei BP net 2008/3/6 財部誠一の「ビジネス立体思考」より引用
短期間で多数のメディアを駆使(?)して、大阪の財政がいかに危機的な状態にあるかをメッセージしたのは、大きな業績じゃないかと。もちろんメディアの使い方がうまいことだけで、彼の業績を語ることはできません。橋下知事が本当にすごいのかどうかは、今後の彼の取り上げられ方によるわけです。でも、少なくとも彼が強力なメッセージ力を持っていることだけは間違いないと思います。
また単にメディアでの露出が多いということだけでなく、自分のスタンスをきっちり守っているという面も感じます。あの明るいキャラを前面に押し出すだけでなく、言うべきことはきっちり言う。当選早々のマスコミ回りの際に、NHKでの取り上げられ方を牽制したあたりは、橋下知事の「マスコミに迎合するつもりはない」というメッセージを全国に伝えたはずです。この点も、大阪人気質をちゃーんとわかっている橋下知事の上手さじゃないかと思います。
ことメディアの使い方の上手さでは、東国原知事も秀逸な能力を発揮していると感じますが、東国原知事の場合は、自ら率先して、まさに広報部長的なPR活動を展開しているのに対し、橋下知事の場合は、本流(?)の政治活動が取り上げられ、PRしているというイメージを持たれずに、結果的にPRに繋がっているというところではないでしょうか(もちろん橋下知事もかなり意識的にやっていると思いますが)。メディアでの露出が多い2人ですが、そのアプローチ方法は、真逆ではないかと感じます。
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コミュニケーション力がある、というのは、自己主張ができる、というのとは違います。それを相手に届くように投げかける力があってはじめてコミュニケーション力があると言えます。一方的に吠えるだけでは相手に理解されません。そうした意味で、「橋下知事にはコミュニケーション力がある」と本当に言っていいのかどうか。また、マスメディアの使い方もさることながら、肝心の大阪府民とのコミュニケーション力はどうなのか。すごく気になっています。。。
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- 橋下知事、公用車で抜け出しジム通い(news blog)
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