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【No.1】 iTunes Storeが全米第1位の音楽小売店になったというのは、ニュースですよね?

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 米Apple社が4月3日付けで発表したプレスリリースで、iTunes StoreがWal Mart社を抜いて米国【No.1】の音楽小売店となったことを発表しています。これは、NPD Group’s MusicWatch surveyのデータで明らかになったもので、2008年の1・2月期の2ヶ月間という短期間での結果。こんな短期間のデータでもって、iTunes Storeが全米一になったと言い切っていいのか、という疑問もないではないのですが。それでもAppleがわざわざプレス発表まで行った背景には、何か特別な意味があるような気もします。

 今回、音楽をダウンロード販売するiTunes Storeに抜かれて第2位となったWall Mart社、第3位のBest Buy社がいずれも音楽販売をCDなどで行っている小売店であることから考えれば、わずか2ヶ月間とはいえ、iTunes Storeが第1位となった事実は、音楽販売の歴史において、ひとつの転換点になったと言えるでしょう。

 ただ、若い世代からすれば、音楽はダウンロードするものというのがすでにフツーの感覚だろうなと思うわけで、今回iTunes Storeが全米第1位になったというのは、たいして驚きもない話題なのかもしれません。どーでもいい話かもしれませんが、私がはじめて買った(音楽)アルバムは、Billy JoelのBig ShotというLPでした。それを社会人になってから、わざわざCDで買い直した、そんな世代です。だから今回のニュースは結構感慨深いものがありました。そうか、そーゆーことか…このニュースに敏感に反応した方は、早い話が、旧世代ってこと…失礼致しました。。。

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