ドラッカーが唯一語っているPRのこと
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オーストリア出身で現代社会最高の哲人であり「マネジメントの父」とも称されているといえばもちろん「ピーター・Ｆ・ドラッカー」の事ですよね。「民営化」「ベンチマーキング」「コアコンピタンス」をはじめ、マネジメントスキルのほとんどを生み育てているのは有名です。専門領域は、政治、行政、経済、経営、歴史、哲学、文学、美術、教育、自己実現など多方面に及びます。もちろん「マネジメント［エッセンシャル版］」や「ネクスト・ソサエティ」「プロフェッショナルの条件」など読まれた方も大勢いらっしゃると思います。
そんなマネジメントの父が「PR」の事について唯一語っている部分があるのです。それは「企業とは何か」という書籍の中です。1946年に出版したマネジメントの古典を新訳で刊行したものでドラッカーが米ゼネラル・モーターズ(GM)の経営と組織を1年半かけて調べた経験を基に、企業と産業社会のあり方を探っている本です。その中で「パブリック関係」という部分を発見し、大切なことだなぁと感じたのでで書いていこうと思います。
以下一部抜粋
GMの経営幹部に外の世界を理解させる為の活動としてパブリック・リレーションズ（PR活動）がある。
通常PRとは生産者の宣伝という広告宣伝の延長線上のものと理解されている。その為PRという言葉自体が広告、宣伝、マスコミ対策などの好ましからざる意味をもつようになっている。もちろんGMのPR部門もそれらの活動を行っている。しかし、今日ではGMの美点や貢献を説くよりも、直面する社会の理解を得る事に重点ををおくようになっている。
GMの問題を理解してもらうにはまず、GMが社会の問題を理解しなければならないとの認識に達している。企業の行動は、従業員、消費者、市民としての社会に影響を与える。従って社会のほうも、企業の行動に対しては、意識して、あるいは意識せずして何らかの反応を示す。企業の行動はこの社会からの反応によって少なからず影響を受ける。企業は社会に生きる存在である。したがって企業の行動は事実上の問題ばかりでなく、それらの問題への社会の反応に対する理解の程度によって大きく左右される。
と言っています。さらに、
PRの目的は本社と事業部双方の経営陣に対し、社会の反応とその理由を教える事にならなければならない。今日のところGMが具体的なプログラムを持っているのは、ユーザー関係、ディーラー関係、コミュニティ関係、パブリック関係、労使関係の分野である。いずれも第一段階のものであって具体的な方法と組織は開発中である。
しかしまだ、これらの活動の主たる目的が、社会へのは死因ではなく社会からの受信である事が分かっていない。それはちょうどユーザー調査部の仕事がユーザーの教育ではなくGM自らの教育から始めなければならなかったのと同じである。従ってもし成功するならば、これらの活動は企業の経営陣に不可避というべき隔離孤絶の危険を解消する手立てとなりうる。
私は企業の組織においてのマネジメント（さらにGMって、、、汗）に関して詳しくないのですがPRの視点でいうと正しいのだと思います。大企業であればあるほど発信する影響力や発信する責任があり常に自分たちがどう情報を発信していくかという事がパブリック・リレーションの大半を占めているのだと思います。大企業だからこその社会的責任発想なのですが本質的なPRとはそうではないはずです。ソーシャルメディアが浸透してきて個人がメディアを持ち、人と人との関心までも繋げていく社会になった今日では社会と対話していくことが必須となってきているんだなぁと感じました。WEB、ソーシャルではもう大企業がどうかなんて誰も気にしなくなってきていると思います。だからこそ大企業の「パブリック関係」はとても重要になってくるのではないでしょうか。。。まずは健全な経営が一番重要ですね。
あ、告知させてもらってもいいですかねぇ。。。どきどき。
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