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「人材不足・地方・貧困・テレワーク」について思う事色々

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最近、仕事上でよく聞く話として、「採用ができない」「応募が来ない」ということ。人材募集要綱を出しても、応募すらこないということが度々あるとよくお話をお伺いします。

その一方で求職者側は、「仕事を探さないと」「仕事をしたいんだけどなかなか」という声もあるのが現実です。私は、人材ビジネスについては専門ではないのですし、ITと教育業界での業務経験しかないのですが、なぜ人材のプロ会社がたくさんある中で、こんなにもマッチングしないものなのでしょうか?

沢山の要因があるかと思いますが、日本がまだまだ「新卒入社で上手くいかなかった場合、そのまま正社員として働く機会を失ってしまう」ということが一つの要因でもあります。やりたいことがないから就職しないなど。それに対して、企業側がまだまだ認めないという体質であることもマッチングしない一つの要因かもしれません。

「学生のときにやりたいことを見極めておくべき」というのはなかなか難しいことが現実です。20歳頃までに、「やりたいことが何か?」見極めるのは難しいかと思います。「やりたいこと=やりがいがあること」であり、つまりは、やってもみてないのにやりたいことなんてわかる訳はないので。ただ、会社に入社した頃なら、その中で何ができて何をやっていきたいかは早々に考えるべきですが。

まあ、今の時代はその時点でやりたいと思っていても、あっという間に流行なくなったり、事業部が無くなったり、サービス自体が無くなることも早いのです。

そんな中での人材不足を補う救世主が、「在宅勤務希望」「地元(特に地方に戻りたい)」の方です。デジタルの発展やテレワークもあるのため、子育て中の方や地方で働きたい方にも、都内でなくても・出社しなくても同様に働けるような環境になっています。

ただここでの注意点としては、「在宅勤務でも同等に働けるスキルのある方」や「会社の在籍経験が長く、安心して任せられる方」であれば、給与体系は変わらないかもしれませんが、経験値が足りない中で、「在宅ワーク」となると数百円単価の記事ライティングや入力作業を「在宅ライター募集!」「どこでも働ける世の中へ!」という言葉に踊らされて、いつまで経過してもスキルアップ・給与アップは見込めないということもあります。
現状、「会社員やエンジニアなど何かしらのスキルを持った方が在宅になる」ということが現実的で、いきなり「在宅勤務希望」というのは難しいでしょう。
お仕事を出す側も、お願いできることが限られるのでやむを得ないのは確かです。

※ですので、「誰もが、いつでもどこでも好きな場所で働ける時代に」という過大誇張は、新たなタイプのフリーターを生み出す、要は貧困に結びつく可能性が高いと考えています。

社会人経験がある中で、何かしらのスキルや人脈・経験を得てから「在宅」ということを推し進めていくことが解決には一番の早道だと思います。そのためには、まずは「デジタルをフル活用して、出勤・在宅の差をなくすこと」要は「テレワーク」の推進が課題解決の最短手法になります。

今年のキーワードになる可能性大ですね。

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