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【女性活躍推進法】ウーマノミクスは成功に結び付くか

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H28年4月に女性活躍推進法が施行されます。
こちらに先立って、「女性活躍加速化助成金」というのが公表されました。

★女性活躍推進法(※)に基づき、自社の女性の活躍に関する「数値目標」、「数値目標」の達成に向けた取組内容(「取組目標」)等を盛り込んだ「行動計画」を策定し、計画に沿った取組を実施して「取組目標」を達成した事業主及び、数値目標を達成した事業主に対して助成金を支給します。

http://goo.gl/qff2OI
※厚生労働省のページに飛びます。


女性加速化の目標が達成すれば、合計60万円が受給できる仕組みになります。

例えばですが、「採用数が女性の方が少ないので多く取りたい。」「勤続年数の男女差がある」「管理職に占める女性比率」などこのような課題があれば、解決に向けての計画書と実行をするという訳です。

これは、果たして浸透するのでしょうか?

例えば、「採用数が女性が少ないので、女性を増やしたい。」という課題としてですが、そもそも性別により採用を分けている会社が今時あるのでしょうか?「社員は男性ばかりで、女性だと大変だよ。」なんて言われたことは、10数年前の新卒面接で某大手食品会社だけでした。どちらかというと、10数年前でも女性の活躍を期待しているという声を掛けてもらうことが多かったように感じられます。

ただ、実際に入社してから、「女性なので話がしやすい。」悪い言い方の場合は、「女性なので、強く言いやすいんじゃないか。」という事もやや古い体質の方に言われたこともありました。そういうのは即密告しますが、割と私が経験してきた中ではレアだったように感じます。

どちからというと、ウーマノミクスを進めるためには、働く女性のロールモデルを増やす・働きやすい環境を作る・女性の意識を変えるということが優先ではないかと思います。何より、女性の意識改革が必要です。

女性側が、「結婚して子供ができたら、仕事は辞めてしまおう。」と思われているケースがまだまだ多いのが現実です。なので、派遣社員やアシスタント的な仕事でいいのではないかと。一度辞めたら、二度と正社員としてもしくはキャリアを持った状態というのは、復活することはできません。

正直、新卒・第二新卒の時点で就職できなかった場合、起業やフリーランスなど、特別なケースでない限り、まだまだ復活が難しいのが日本の会社です。それは、立場に限らず変わりはありません。

「日本の採用を変える」というのは壮大すぎるのですが、法人単位で対応すべきことは、正社員として女性が働き続けられるように、「子どもができても働けるように、保育所を増やす。」などのインフラを整えることが必要です。

そして何より、女性自身が自ら非雇用になるということやアシスタントポジションの選択をすることは辞めましょう。IT化・ロボット化が進む中で、こういったポジションは減少してきます。あったとしても、素直でいう事を聞く若手だけしか必要としません。

何より女性の働くという意識を変えることで、ウーマノミクスの実現の可否が変わってくるように思います。

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