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IT業界でベンチャービジネスの支援をしている執筆者が日々の活動ログと感じたことを、徒然なるままに書き綴っていきます。

わがままな頑固おやじの階段を上らないようにしなければ

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気が付けば、43歳になっています。
30代はあっという間でした。

きっと、50歳になった時は、40代はもっと速いと言っていそうな気がします。

年を重ねるごとに、自分を叱咤してくれる人が少なくなってきています。

これは生き方が器用になっていたり、成長したりするからなのですが、立場が少しずつ上がっていくとともに、周りが言いにくくなっているのも事実だと思います。

そういう意味でも、かみさんの苦言やこのブログでコメントしてくれる人に感謝しています。

特に知らない方からのこのブログで叱咤コメントを頂いたときは、100%起点は私のブログにあるので、何度も何度も読み返してみると、自分側に反省点が見えてきます。

叱咤コメントを頂いたときは、「知らない人」からいただくので、なかなか素直に聞けないことが多いです。でも何度も読んだり、日をあけて読むと何がいけないのか見えてきます。

そういう意味でこのブログは私がわがままな頑固おやじにならないようにするためのストッパー的な役割もあったりします。

自分の主張が正しいか、わがままなものかは、関係者に受け入れられるかどうかが前提になると思います。最終的に正しい主張というのはそのあとに成功するという文字が付くと思いますが。

わがままな主張をする頑固おやじにならないためには空気を読めなければならないと考えています。その読まなければならない空気の範囲は年を重ねるごとに広くなっていったりするので、なかなか大変です。

さらに、自分が注力してきた期間が長くなればなるほど、「自分がやってきた感」がつよくなり、わがままな傾向になると思います。

『実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな』

昔の人はいいこと言ってます。

お付き合いしていただける人が年を重ねるごとに増え続けますように。
引退した時に惜しまれる人材になれますように。

私はそんな人生を送りたいです。仕事人生も後半に差し掛かると、仕事の能力は高いのが前提で、大事なのは精神レベルが高いかどうかだと思います。

最近、沢山の良いものに触れつつ、自分自身で反省しつつ、精神修業をしていくのが一番良いと思うようになりました。

そういう意味では、本当にまだまだ修行が足りませんね。先日もブログで怒りを吐いてましたし。

怒らずに諭すことができる人徳。
ビジネス面でも発揮できる明るいオーラ。

私はこの二つを強化していきたいです。
少しずつ、少しずつ、漆を塗り重ねるように強化していきたいです。

昔、上司に頂いた書籍「風姿花伝」を思い出しました。「風姿花伝」は世阿弥が記した能の理論書ですが、10代、20代、30代など、年を重ねるごとに何をするべきかが書いてあります。

人間の世界は世阿弥の時代(600年前)と比べて進化してますが、人間は人間ということで精神的な部分はあまり変わらないのでしょうか。いろいろ参考になった本です。このブログに共感する方は是非お読みください。

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