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カスタマエンジニアの靴がヒールだった チェンジしたい

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吉川さんがこんな記事を書いていました。

コンサルタントの鞄がマジックテープだった クビにしたい

> ∧_∧
> ( ゚ω゚ ) 支払いは任せろー
> バリバリC□l丶l丶
> / ( ) やめて!
> (ノ ̄と、 i
> しーJ

私はこの記事を読んで、ある会社のカスタマエンジニア(女性)がヒールで来たときのことを思い出しました。(私の立場はその会社の機器の故障について、カスタマエンジニアを呼び修理を見届けること。)怪我の恐れがあるからやめて欲しいし、足が滑ってお客様の機器に障害箇所以上の破損を引き起こしたら見ていて止めなかった自分も責任を感じるし、と思い声をかけようか迷いました。

しかしその日の作業はその女性の単独作業ではなく、その女性の先輩にあたる方(豊富な実績のある方)と一緒の作業だったので私が口を挟むのも憚られ黙っていました。もちろん作業は無事終わりました。それ以来その女性のカスタマエンジニアとは会っていませんが、捻挫して戦線離脱などしていないといいんですけれども。

さて、クラウドコンピューティングにより世界中のコンピューティング環境が5つくらいのデータセンターに集約されない限り、IT業界の多くの人はハードウェアの故障とお付き合いをしなくてはなりません。データセンターのようなところでは故障への対応を迅速にするため、多くのところでカスタマエンジニアと言われるIT技術者を常駐させていることでしょう。

私が初めてカスタマエンジニアの修理を見たときは「なんでスーツなんだろう?」と思いました。以来、カスタマエンジニアの方が重い電源ユニットを交換(自作PCの数百ワットの電源がおもちゃのような大きさ&重さ)したり、10Uもあるテープライブラリを降ろして修理したり、という対応をスーツでこなすところを見る機会がありました。作業によっては汗をかくこともあり、長い待ち時間を凍えることもあり、つらそうでした。ちなみに、メモリエラーの際に基盤にアクセスするところを見ましたが、ちゃんと手に静電気防止ストラップをつけてアースしていましたっけ。

吉川さんも

他人の評価をするときに外観や持ち物を発言内容やアウトプット以上に重視してしまうのも人の習性なのだろうからこれもまあ仕方がない。

と書かれていますが、データセンターのカスタマエンジニアは決して表舞台に立つことがなく、またアウトプットも「機械が動く」という1点がもっとも評価されます。作業着だろうが、スーツだろうが、動けば合格、動かなければ不合格という世界です。ただし複雑化するITの世界では初動対応では「動かない」ということも多々あり、そういった場合に修理が遅延する旨の報告をしにいくにはスーツのほうが通りやすい、ということなのかもしれません。(そうだとしても私は作業着のほうを評価したいですが)

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