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財政破綻すると日本はどうなるの

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1月26日、スタンダード&プアーズは、日本国債(外貨建て・自国通貨建ての長期ソブリン格付)の見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた、と発表しました。
                         ※ 格付は長期ダブルA、短期A-1プラスとも、据え置き
日本国債の格付見通し S&Pが「ネガティブ」に引き下げ

この知らせを受けた安東泰志さんが
@nhcjpn:▼  5:27 PM Jan 26th   from web
ここまでは想定の範囲ですが、シングルA格から下は怖い世界かも。先日某大手証券会社首脳の話によれば「国債は、誰かが買わなくなった時に一気に崩れる」と。
とtweetされました。見て、ヒヤリ。日本の国債の暴落=破綻ぢゃん、と再認識。

これにほぼ同じタイミングで、avexの松浦さんが同日に行われた価値創造フォーラム21主催のJFEホールディングス數土 文夫社長の講演「日本が目指すべきこと-日本の再生」を聞かれた模様でして その直後に以下のようにtweetされています。
@masatomatsuura ▼  4:13 PM Jan 26th   from Echofon 
講演を聞き終えて、日本はこのままでは、確実に破たんするなと思ってしまった。数字で示されると、何となくそうかなと感じていた事がリアルになる。

そうなんですよ。日本の財政は二次曲線的に悪化しています。そして故に日本が破綻するとは誰もがなんとなく思っています。けれども破綻すると具体的にどうなるのかが、多くの人が分かってないんですね。

財政破綻すると日本はどうなる? 富裕層は海外逃亡し、物価上昇が年金生活者を直撃か (MoneyZine)
それでは政府がこれまでに使ったお金はどこへ行っているのか?この記事にもあるように企業と家計の懐に「貯金」という形で累積しているのです。
『「貯金」を預かる金融機関は、その資金を運用する必要に迫られる。低成長、デフレの日本では、買ってある程度の利回りが出るものは「国債」しかない。「財政支出は回り回って国債に投資されるので、赤字は問題ではない」、これが楽観論者の論理だ。』

ネットで検索しても、通貨の切り下げ競争が正しいとか、日銀の国債引き受けは無限に可能だとか、などとフツーに言っている人たちが、斯くも数多く世の中にいるんです。アタマで受け入れ難いんですけど、現実そうなんです。ほんとに気絶しそうになります。

つまり日本の根の深~い問題のひとつが、マネーリテラシーの教育が不十分、なことだと思うのです。でも・・分かっちゃうと、0金利の郵貯・銀行に寝ている個人金融資産が外国に逃げちゃうから教育出来ないんですよね。分かります。

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さいごに先日フォローさせていただいたネットプライス( @terusato )の佐藤輝英社長の1月31日 9:28 AM のtweetを紹介させてください。

『中国ビジネス含め海外ビジネスを成功させるには、
1にトップ自らのコミットメント
2に最優秀クラスの人材の配置
3に一定の資金量。
4に展開スピード。
その意味ではうちはその4つとも一定に揃っていると思う。にいたる。あとはやり続けること。』
その直後  8:51 PMに、これが↓追加。成程、おっしゃる通りです。
『あともう一つは信頼できるパートナーでした。これが一番大事かも。』

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