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環境少女のグレタさん、数年後にスーチー氏のようにならないかが心配

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米誌タイムの「今年の人」に環境少女のグレタさんが選ばれそうです。

日本は人口減少問題に直面していますが、世界的には人口増加の問題に直面していたはず。

そして廃棄ロス問題への取り組みがニュースになる一方で、50億の人々がどのように食糧確保をしていくかという問題もさまざまな課題があったはずで、酪農のことなどが批判されていますが、人口と食料確保の問題は環境問題においても密接に関連していると素人ながらに感じます。

現代社会ですべてのひとがヨットで大陸間移動をすることは現実的ではないと自分は考えますが、アフリカなど現在恵まれない環境にある人たちの生活水準を上げようとおもったら、先進国と言われる立場の人たちが現状の生活よりも何かしらの不便さ、不自由や、低いレベルを受け入れる必要があるのではないか?と思うところです。

環境少女の主張は日本はもとより冒頭で紹介したように世界的な反響を呼びました。

そして日本ではこんな記事も

でも不思議なのは、上野千鶴子氏が「平等に貧しくなろう」と主張したときは、批判が噴出したような記憶があります。

環境問題が存在しないとする立場の人たちと自分は違いますが、グレタさんを賞賛する一方、自分たちが受け入れねばならない変化に対しては鈍感もしくは、気がついていないという人たちの存在がちょっと気になるところ。

当然ながら、こういう事が気になっているのはわたしだけではなく、こんな記事を見ることができます。

この人なら政治を変えてくれると思って政権交代は起こる訳ですが...ブッシュ大統領(共和党)から、チェンジするとして大統領になったオバマ大統領(民主党)の政治的成果についても、いかに構造の与える影響が大きいかを知ることとなります。

そのような観点から懸念されるのはグレタさんが、ミャンマーの軍事政権から自宅軟禁されながら、ミャンマーにおける非暴力民主化運動の指導者として現在は国民民主連盟党首になっているアウンサンスーチー氏のようなことにならないか?ということです。

スーチー氏は、こちらの記事にもあるように現在国際社会において非常に立場を悪くしている訳ですが、

こちらの番組を見る限り、軍部との関係性を維持するうえで苦渋の決断をしていたとも言えそうです。

オバマ大統領やアウンサンスーチー氏も高潔な志は当然あったからその立場に上り詰めることができた訳です。

ですが、そこにはあがなうことが困難な構造問題があることも事実です。

wikiによれば「事実上のアウンサンスーチー政権」の樹立は2015年。この4年間でスーチー氏が民族浄化をする独裁者になった訳ではないけれど、現在のような立場に追い込まれたこともまた事実。

グレタさんが今後どのような立場で環境問題の解決に取り組んでいくのかは分かりませんが、その状況によっては、環境問題についても、米国では共和党とそれを支持する側ががっちり守っている構造(基本的には民主党も同じではあるのですが)が存在するだけに、数年後グレタさんがスーチー氏のようにならないかが心配です。

グレタさんの当初の主張はその過激さからか賛否が別れました。

そういう意味で、構造を超えて新たな事をなし得ることができたなら、誰もが認めざる(賞賛せざる)得ない存在になるのかもしれません。

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