会社にとって「即座にやめてもらうべき人」とはどんな人材か?
インターネットが普及してくれたおかげで、それ以前とは比較にならないほど膨大な情報や意見、主張に簡単に接することができるようになりました。
自分が接した情報から当然取捨選択しながら情報再利用をしていく訳ですが、数人の小さい集団とはいえ、独立した個人があつまれば意見の違いや考え方の違いも当然でてきます。
グローバル化した世界でビジネスやっていくには、多様な人材、意見、考え方が必要という事について間違い無いと自分も思います。
ただ、この多様化をどのレベルで取り入れていくのかというと、どんな組織にでも画一的なパターンで適用かのうかというとそれは違うはずだろうとも思っていて、特に中小零細、起業して間もない会社、その他極端な例だとタレント事務所のような看板で頑張る人の能力に依存しているような会社などの場合、組織の結束力や一団となった行動力を維持するには、下手な多様化を取り入れてしまうとそれを阻害してしまう可能性大きいはずです。
こちらの図は、もとは稲森和夫氏の本にあるものらしいのですが、古田土 満 著「掃除 挨拶 計画で会社は儲かる」で紹介されている図を紹介させていただきます。
ポイントはすぐにお分かりかと思いますが、熱意と能力にマイナスはないけど、考え方はマイナスがあるところで、こういう要因が数人の社員の会社で与える影響力について、経営に携わったことがある方なら納得していただけると思います。
また、次の図は同著で紹介されている元GEのジャック・ウェルチ氏が提唱した方法として紹介されているモノなのですが、Cの「行動はよいが価値観がダメな人」が、即座に辞めてもらうべき人として、行動も価値観もダメな人よりも評価が厳しいのが目に付くと思います
この著書の中で、古田土氏はこのように述べています。
(普通大企業は、価値観の多様性を重視するが、GEは一般論に反した取り組みをしていることを踏まえ)
考えてみれば明らかですが、中小企業の社長には多様な価値観をもった社員たちを束ねる余裕などないからです。中小企業の社長が「人使い」の問題で悩んでいたら、マトモな経営などできっこありません。
中小企業の社長は、ヒト、モノ、カネのすべてを見ています。そんな状況の中で、社長と違う意見ばかりを言う社員を使いこなそうとするのは、土台ムリなのです。
実際にGEがこのチャート使ってすぐ辞めてもらったのかというと、多分違う部分もあろうとは思うのですが、自分が今日言いたかった事は、
うちのような少人数の集団で何か尖ったものを武器に仕事をして行こうとした場合、価値観が同じ…少し表現を変えると、こんな人間でありたいとか、善悪の判断基準のような、根っこの部分が近い人たちと組まないと結果も出せないと自分は思う。
という事でございました。<(_ _)>