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米国ではティーンへのスマートフォン普及が成長を牽引、 25-34歳の層は59%から74%と大きな伸び

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eBookProでePub形式の電子雑誌の定期出版をスタートさせた当時、まだスマートフォンの普及に不安を感じる側面があり、それが10代~20代前半向けの音楽雑誌となると、1年ちょっと前に保有デバイスの読者アンケートをしてもらった時の結果はあまり思い出したくない結果でした(苦笑)

ただ流行とは怖いもので、ここ最近携帯電話を扱うショップなどではそのほとんどがスマートフォンに置き換わり、旧来型の携帯電話機を入手しようとするとその品揃えの薄さに流行の移り変わりを感じてしまいます。

昨日配信されたニールセンのメールニュースに米国のレポートですが「ティーンへのスマートフォン普及が成長を牽引」という見出しのトピックが目につきました。(kwoutのほうは原文の記事へのリンクとなっています)

メールニュースでは、米国のスマートフォンの普及率は伸び続け、55.5%がスマートフォン所有者になっており、41%であった2011年7月時点から大幅な伸びを示していると指摘し、

全般的に、若年層が米国でのスマートフォン所有率の成長を牽引していて、

  • 25-34歳の層は2011年7月の59%から74%に
  • 13-17歳の層が36%から56%となり、もっとも大きな伸びを示した

という数字を紹介していました。

eBookProがお手伝いさせてもらっているJazzJapanMUSICAの一番厚いと思われる読者層の数字が出ていないのが残念ではありますが、所有率が70%半ばを越えてくるとあとはどのように接触面を確保するかが非常に大事になってくると思われます。

OS別では、51.9%がアンドロイドで、iOSが34.3%という数字になっているようで、ePubで1巻あたりのファイル容量を映像込みで発行するとそれなりのファイル容量となり、アンドロイドの端末でこの容量のファイルを開いた際に動作が不安定になるケースであったり、いまだ映像再生が出来ないという環境整備の問題に直面することになります。

ここ最近国産電子書籍ビューワーアプリの進化が進んではいますが、積極的に電子書籍を取り入れたいと考えるユーザさんは問題ないと思いますが、ごくごく一般的なユーザさんにもePubなどの電子書籍コンテンツを楽しんでもらろうとなった場合、iOSにおけるiBooksのような定番電子書籍閲覧アプリがアンドロイドOS側にも定着してほしいところです。

ePub電子雑誌の制作、販売に携わるようになって早2年が経過し、事業レベルで考えるとまだまだ前途厳しい側面もありますが、事業の屋台骨全てを電子版が支えるという構図ではなく、ニッチなところ、ロングテール的なところで細々ではあるが、中長期的な収益をもたらす事業領域としての可能性はあると実感する側面があります。

数百人規模の出版社にとっての電子書籍市場の魅力と、数人の規模、もしくは著者が直接取り組む電子出版ビジネスでは当然大きな違いがあり、この辺の区別がちゃんとされずに「電子書籍」というワードでくくられ、語られている部分をもう少しちゃんと整理したうえで、議論なり取り組みをしていくことが重要と考えますが、eBookProとしてこの2年間の取り組みはやはりやっていて良かったと思うことが大半です。

ここ最近eBookProとしてのリリースを出す機会が減っていましたが、10月に再開する「EPUB技術セミナー」を始め、今後はまたいろいろと露出が増えていくと思いますので今後を楽しみにしていてください。

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