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ジャズジャパン・アワードの会場で考えさせられた電子版普及と流通の課題

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開催から日数経過してしまっているのですが、2月25日にジャズジャパン・アワード授賞式とライブが横浜の日産グローバル本社ギャラリーで開催されました、

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この模様についてはJazzJapan Vol.20に掲載されており、わたしが撮影した写真の一部は編集部さんの許可をいただいてFacebookページのほうにアップさせていただいていますので、ご覧いただければと

この日に行われたライブはご覧のように、非常に沢山の方々が来訪され、

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大盛況のうちに幕を閉じた訳ですが、(こちらの写真は終演後の会場の様子)

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電子書籍版をお手伝いさせていただいている立場としてちょっと思いついたことがあるので、エントリ化しておきたいと思います。

JazzjapanはePub形式で作成した電子版を販売しており、こちらは当然ながらJazzjapanのサイトから365日、24時間、売り切れ無しで読者の方に提供可能な状態になっています。

ですので、店頭に無い場合、アマゾンにバックナンバーがあっても翌日まで発送時間が掛かるわけですが、電子版は即座にお手元に届くようになっています。

また、今回のようなイベント時に本誌を販売するスペースも準備されていましたが、これには当然輸送のコストや、販売スペース、販売部数についても物理的な制約がついて回りますが、電子版ではこの制約がネットが繋がるかどうかに集約されます。

ライブ当日MCの方から本誌の宣伝がなされていたのですが、多くの人がスマホを手にしているのを見て、こういうい場で電子版をどうお知らせして、購入してもらえば良いのか?という観点で自分もまだちゃんとした方法論確立できてないのに気が付きました。

座席があるライブならチラシに記載したアドレスを入力してもらうという堅実な方法に始まり、QRやバーコートを読み取れば訪問するのに間違いはなさそうですが、残念ながらiOS機器だとアプリの新規インストールの課題があり、仮にiOSでデフォルトインストールされ、初期画面に出てくるNewsstandで配信していたとしても、ライブ会場で雑誌を検索して登録してもらうのはかなりハードル高そうです。

自宅でアップル音声認識機能「Siri」を利用してjazzjapanを検索すると単語さえちゃんと認識してくれればご覧のように目的のサイトにたどり着くことできますが、

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これがライブ会場のような雑音の多い場所でうまく作動しない可能性も高く、電子版へのイベント時の経路確保の課題はやはり残ったままと言えます。

チケット販売が伴う有料ライブであれば、デジタル化したチケットに記載したURLや購入段階のメールのなかに記載したURLを踏んでもらう方法も取れそうですが、こういう集合イベントなど新たな接点で媒体認知をしてもらい、何とか経路を確立する事こそコンテンツ提供側の望むところと思われ、ガラケーだったらバーコードリーダーデフォ何だよな…と愚痴っていても始まらず、ここの工夫何とかせねばいけません。

ePub形式の電子書籍のビューワーのインストールの課題もありますが、ビデオコンテンツや各種リンクの付与、ソーシャル連携などを設定して、クロスプラットフォームに対応しようとするとePubの選択は間違っていないと自分は考えます。

ここ最近eBookproとして電子書籍ビジネスに関わりつつCMパンチとしてはこれまで通りWeb制作を主体業務としている訳ですが、ここ最近「レスポンシブwebデザイン」というPCやスマートフォン、タブレットなどスクリーンサイズが異なる端末で同じURLにアクセスしても、それぞれに最適化されたレイアウトで表示されるWebデザイン手法に注目が集まっています。

たとえばJazzjapanの場合にはこういうイベントなどからスマホで本誌や電子版を購入してもらう為に最適化した設計で「レスポンシブwebデザイン」を採用する考え方もアリな感じがします。

展開しているビジネスの種類によってはこういう対応を特段する必要の無い会社さんもあるかもしれませんが、就活生の半数がスマホを使う時代において、求人関連の情報や申込フォームがスマホで使いやすく設計・実装されているサイトの重要性は確実に高まっていると思います。

あと地味ではありますが、毎号見本誌の配布プラットフォームとしてAppleのポッドキャストの利用も忘れてはいけないと思います。

国の予算で書籍の電子化する話しとか、ここに来てまた電子書籍ビジネス界隈が騒々しいことになっていますが、「電子書籍」をITテクノロジーを活用した新たな媒体として活用するにはどうしたら良いか?という取り組みをしている媒体は非常に少ないのが現状かと思います。

eBookProとしては、ITテクノロジーを利活用した新たな読者創出と、時代にふさわしい電子版としての読書体験を提案する取り組みを今後も積極的に取り組んで行きたいと思います。

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