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高卒、大学・専門卒の半数以上が無職か早期退職って騒いでるけど、親が「自分のやりたい事をやれ」と育てた結果が如実に反映してるだけでは?

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1965年生まれの自分ですが、10代から20代にかけて時期ってやはり何か特殊というか、地道な努力を軽視するじゃないですが、戦後復興期から高度成長期で頑張った結果、経済立国としてそこで得た結果を謳歌するほうが先になってた時代だったと思います。

新しい価値観、カタカナ職業がもてはやされ、正社員じゃなくても何とかなる、企業の歯車として働くのはつまらんというような、多様性が提示された時期でもあり、それを受け入れた人、受け入れなかった人それぞれの人生が経過しています。

そこでの選択が良かったか、悪かったか、、、という話しは別な機会にするとして、こんなニュースが各所で取り上げられています。

若者の雇用 深刻な状況浮き彫りに NHKニュース

おととしの春、学校を卒業した人などのうち、就職できなかったり早期に辞めたりした人が大学や専門学校では2人に1人、高校では3人に2人の割合に上っていることが内閣府の推計で明らかになり、若者の雇用がより深刻な状況に陥っていることが分かりました。

前述のように自分が高校卒業するあたりも、「男子一生としての仕事に就く」という感覚で社会人としての道を歩んだ人間もいれば、私の場合は半年の組織生活の後、現在に至るまでフリーランスと会社組織を運営しながら運よく生き延びて来ました。

80年代はそれでもまだ親の影響力は大きく、親が想定していた社会人人生と違うことをやるには家を飛び出す覚悟も必要だった時代だと思います。

それが、1995年くらいでしょうか、都内の専門学校でギター講師の仕事をちょっとだけした時期があるのですが、当時学生だった子供たちが親の反対を全然受けずにこういう学校、学科に進んでいるのをちょっと驚いたことがあります。

1995年当時に18歳の子供がいる世代というとまさに団塊世代になる訳ですが、「やりたい事をやってみればいい」と子供に自由を与えるのも良いけれど、これから食べていくってことを考えるともう少し自分の子供の実力とか才能をちゃんと見てから進路についてアドバイスすべきじゃないか?と思ったことがあります。

アルバイト、フリーター、派遣労働、若い独身者が暮らしてくのに最低限必要なお金を稼げる仕事は都市部には沢山あると思われ、せっかく就職しても自分の思いと違えば辞める決断を下すのはそれほどハードル高い話しじゃないでしょうから、ニュースが伝えるような早期退職状況に陥るのもわかるような気がします。

30年、40年前の選択肢のない時代に戻せとはいいませんが、選択肢の多さが逆にこのような状況を生んでるとも言えるわけで、

これについて内閣府では、景気の低迷で企業が新規の採用を絞り込んでいることに加え、大企業志向が根強い学生と採用意欲がある中小企業との間のいわゆるミスマッチが解消されていないこと、就職しても早期に辞めてしまう人が多いことなどが背景にあるとみています。

内閣府は、野田総理大臣が出席する19日の対策会議にこの実態を報告し、ことし6月をめどに若者の就職を支援するための総合対策を取りまとめる方針です。

この分析間違いじゃないと思いますが、大企業志向で親の世代がなんとか支えていけるギリギリのところが続いているうちは就職支援しても空回りしそうですよね。

自分の身の回りでは子供が20歳前後になっていることもあり就職浪人の話に触れる機会が増えてきていて、今後数年のうちに今日取り上げたような話題が身近でされる日も近いと思うのですが、

仕事ってそもそも理不尽な要求も多いし、自分のやりたい仕事をやるみたいなスタンスだとすぐに行き詰るのは目に見えていて、そこで紆余曲折ありつつも仕事を続ける選択する事も、早期に辞めるのは自由なのですけど、

  • 日本の場合は一度レールから外れるとどんどん条件悪くなるのを覚悟すること
  • そのレールから外れると、大卒だからこういう待遇があって当然というのも通じないところまで落ちる可能性もある
  • 30代、40代で転職を決意、職業訓練を受けて仕事を探しても未経験に変わりないので、あなたの年齢や扶養義務から必要とされる金額を給料として貰えるわけじゃない
  • 起業するのも良いけれど、仕事を処理するだけでなく、仕事を取ってくるのも出来なきゃ食べて行けない、それをリタイアするまで続ける覚悟があるなら独立すればよい

この位の覚悟は必要だと思います。

ただ、自分が20歳前後だったときを思い返すと、未成熟であればあるほど人生設計などもちゃんと出来ていない癖に、大人のアドバイスに「はい、わかりました」従うのも嫌って時期なだけに、そんな簡単な話しじゃないですよね、、、

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