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スルガ銀-IBM裁判から考える、お客様との対等な関係構築は可能なのか?

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スタッフ5人の制作会社が取り扱う仕事の売上から考えると、111億円の開発プロジェクトってもう想像もつきません、、、(苦笑)

日経コンピュータの

この記事を読んで、案件の規模とか仕事の領域に関しては門外漢ではありますが、この部分がとっても印象に残りました。

金田副会長は、「プロジェクトが失敗した原因はスルガ銀行にあり、日本IBMは最善を尽くした」との日本IBMの主張に基づき、スルガ銀行のプロジェクトに臨む姿勢について次のように表現した。

「スルガ銀行は日本IBMを常に業者として扱い、両社は主従関係にあった。システム開発プロジェクトを成功させるには、お客様とITベンダーが対等な関係を構築することが欠かせないし、そうした関係を目指したが、そうはなれなかった」。

金田副会長は「たいへん申し訳ないが」と断った上で、「本当に特殊なお客様だと思った。その感想は最後まで変わらなかった」と述べた。

規模の大小はあれど、企業サイトの制作なり、クリエイティブ業務においてもプロジェクトを成功させるには、お客様と制作会社との関係性がどういうモノなのかが大きくその出来栄えに影響する場合があり、お客様の体質にもよりますがこういう関係を目指すのは自分としては賛成。

ただし、この対等な関係を築くというのは、理想というか趣旨は理解できるんだけど、相手から見たら業者である事に変わりなく、本質的なところでは無理なんではないか、、、と現場としての諦めも感じつつ、

エントリ化しようと思った理由は最近ECサイトをレベニューシェアで運営とか、アプリの開発、電子書籍の出版などなど、制作会社に対して単なる受託案件、請負業者としてではなく、パートナーとしてやらないか?という話しが舞い込むことが増えているから。

受託案件においては、やはり仕事を頼む側の立場、お金を払う側の立場は圧倒的なケースが多く、実際に工数が増加しても提出した見積もり金額から1円の増加も認めないとか、あとから減額要請してくるとか、レベルの差はあれど、無茶な話はゴロゴロころがっていますよね。

あと中にはあれ?この仕事ってレベニューシェアじゃなかったっけ?と思うような、案件もあり、どういうビジネスが儲かることも重要だけど、やっぱ、この人(会社)と信頼して仕事できる?ってのが大事だよなと思うことしばしば、、、

また、制作会社側も指示待ちとか、判断待ちでしか動けない、下請け体質が災いするケースもあり、これはもうどっちもどっち状態な事も多々あり、片方だけを責めて問題解決する話しではないのは理解しているつもり。

CMパンチも電子書籍ビジネスにおいてはeBookProというサービスをブレインハーツさんと共同展開しており、これ電子書籍の制作受託だけでなく、イマドキの出版社としてのビジネス展開も当然目指していて、ここは自分たちがレーベルとして機能していかなければいけないので、ここは自分の体質改善もしていかないといけない分野。

身の程を知るという言葉、何かしらハードルを越えようとしている時に感じるモノと、ハードルを越えそこなったときに感じる印象がほんとに違う言葉で、、、自分もここについては本当に人生で大失敗しています。

対等な立場、自主独立した立場を得るために必要な事はなに?とか、自分はどう変化、成長すべき?といろいろ思いをめぐらせることが多かったときに、たまたま見かけたスルガ銀-IBM裁判の記事、自分にはスケールでかすぎな面もあるのですが、いろいろかみ締める事も多い記事でした。

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