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65歳定年;制度だから仕方なく雇う、仕方なく働くという話しになると一番悲惨な感じになりませんか?

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65歳定年のニュース、サラリーマンの方々にとっては朗報なんでしょうかね?

自分の子供時代、親の世代は55歳定年で退職金を効率よく受け取ろうと思うと、50歳くらいで退職するケースが多かったように思います。そのほか「老害」という言葉をよく耳にしたり(耳にするということはこの時代も高齢者が影響力を及ぼしていた証拠ですかね、、、)欧米では成功を収めた人は30代で引退する人も多いとか、高度成長期がひと段落した後ならではの、良き引退生活像があったのかもしれません。

キリスト教方面だと労働は罰として与えられた、、、という認識で、そこから開放されるのは人間本来の姿という考え方もあったりしますよね。

ただ、これを日本でやってみるとウサギ小屋で働きバチとして活動した昭和サラリーマンは仕事やめて社会との関係性をもっていないボケてしまうとか、仕事でなくとも趣味なり自分のやるべき事を見失うと活き方の指針を見失ったようになってしまうとか、やってみたらやっぱり良い事だけじゃなかった、、、、と

年金の支払い年齢を上げることでの国家財政上の理由も大きいですが、高齢者であっても仕事を続けることがやはり本人が元気で生活できる要因となれば、これは年金だけでなく医療費の軽減にも繋がるわけで、そこは仕事をリタイアして悠々自適という話しから一転、60歳以降のワークライフをどうする?とか、生涯現役としてのキャリア戦略みたいな話しになってきて、ここにまたセミナービジネスが生まれたりして、、、(苦笑)

ドラッカーは、65歳定年は、元気な人たちをゴミ箱へ捨てているようなものだといってたらしいですが、思うにそれは制度として雇われる話しじゃないように思うんですよね、、、

他方企業の側は、高齢者は給与が高いケースも多く、「さらに5年間雇い続けるのは負担が重すぎる」と厚労省研究会のほうでも65歳引き上げ直ちには困難という見出しが出ていたりします。

労働者としてこういう社会制度に守られながら生活できることは安全確実、リスクをできるだけ低減した人生を送りたい人にはありがたい傾向だと思いますけど、ただこうやって企業の側も負担が大変って言っているのに制度化したらまた苦労するのは若い世代じゃないですかね?

零細会社を経営している身の上で60歳とかから死ぬまでの生活どうしよう?ってのも大変な悩みではありますけど(苦笑)どうも自分の子供が20歳になってきたらこういう世代がちゃんと生活していける社会制度か?ってほうにも眼が向くようになってきている今日この頃だったりしつつ、自分と同じような独立自営、フリーランスの人たちがこの65歳定年の制度化にどんな意見を持っているのか興味の沸くところです。

国の制度だから仕方なく雇う、仕方なく働くという話しになってしまうと一番悲惨な感じになりませんかね、、、、

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