オルタナティブ・ブログ > 平凡でもフルーツでもなく、、、 >

感覚人間の思いつき、、、気になった記事、、、雑記等

DNPと山と溪谷社がAdobe Digital Publishing Suite を採用した電子雑誌の配信を開始

»

大日本印刷株式会社がアドビ システムズの電子出版ソリューション「Adobe(R) Digital Publishing Suite」を採用し、インプレスグループで山岳・自然分野のメディア事業を手がける株式会社山と溪谷社と共同で制作した、女性向けアウトドア季刊雑誌『Hutte(ヒュッテ)』の最新号のデジタル版を5月9日よりApple iTune App Store を通じて配信しているとのことで早速iTunesでチェックしてみました。

取材画像を含んだ記事はこちら

この『Hutte』のデジタル版は、「Adobe Digital Publishing Suite」を利用して制作し、コンテンツ追加型アプリケーションを用いたデジタル雑誌として、国内出版社で初めての発売という事で、この電子書籍についてアドビ システムズ 株式会社が発表した内容をベースにエントリまとめてみたいと思います。

『Hutte(ヒュッテ)』のデジタル版制作にあたっては、紙と電子の両方を同時発行というワークフローで臨んでおり、編集会議においても企画としてデジタル版ならどういう事ができるか?という事を含め検討されており、その中ではデジタル台割が活躍しているとのこと

そして今回紹介された事例の中で印象的だったのは、パノラマ画像コンテンツの紹介。このように紙媒体では実現不可能な現場疑似体験ともいえるようなことがこの電子版では提供されています。

そしてこちらのコスチュームやさまざまなツールを紹介しているページで、

モデルさんが回転するのはまあwebとかでも普通やるよね...という話しではありますが、今回の『Hutte(ヒュッテ)』の事例で特筆すべきことは、この企画にあたってはコスチュームやツールを提供するクライアントさんともこのデジタルコンテンツならではの事が出来ないか?という相談がなされたとのことで、結果としてこれまで紙で与え切れなかった情報や体験をこうやってデジタル版で提供できるということで広告スポンサーからの評判も大変好評ということ、

そしてこの他にも、これまで行ってきた紙面とWebでの記事連携や読者とのコミュニケーションの部分をこの電子書籍の媒体のほうにも拡大させてく取り組みを拡大させていくとのことです。

雑誌のような定期刊行物をコンテンツ追加型アプリケーションとして「Adobe Digital Publishing Suite」で実現している例はこれまでですとやはりWIREDなどが有名かと思いますが、この『Hutte』は国内事例として初ということで今後どのような媒体がこれに続いてくるのか非常に興味が沸くところです。

今日の記者発表においては、サービスを検討中というレベルではありましたが、これまで発表されていた「Adobe Digital Publishing Suite」のプロフェッショナル版とエンタープライズ版のほか、エージェンシー版についても前向きに検討中という話しもされており、これがリリースされると多くの会社や個人のデザイナさんなどが「Adobe Digital Publishing Suite」での電子書籍制作・販売という世界に参入可能になるという話も、この方面の方々にとっては大きなニュースかもしれませんね。

最後に今日ご紹介した『Hutte(ヒュッテ)』のアプリはこちらから入手可能です

  • http://itunes.apple.com/jp/app/hutte/id432493659?mt=8

取材画像を含んだ記事はこちら

Comment(0)