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廃刊した『マルコポーロ』の編集員はアウシュヴィッツ見学に参加することを求められたんだよね…

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今日のエントリ、不謹慎とかそういう角度から指摘することも勿論可能なのですが、メディアの怖さを改めて感じてもらうために取り上げてみたいと思います。

広島と長崎で二重被爆し、昨年93歳で死去した山口彊さんについてBBCのお笑いクイズ番組が「世界一運が悪い男」などとジョーク交じりに紹介したことに英日本大使館がBBCと番組制作会社に書面で抗議したというニュースが伝えられていました。

ヨーロッパにおける戦争被害について第2次大戦中の欧米人の悲惨な経験についてもお笑いクイズ番組で「しばしば取り上げてきた」とし、日本人だけを差別的に扱っているわけではないと釈明しているようなのですが、彼らなりのタブーとか、やってはいけない事は明確にあるはずで、その一線をいつも越えている過激番組での出来事でも無さそうで、確かに運が良いとは言えないかもしれないが、問題はそれを笑えるネタとして演出した事。

お笑い番組の成功要素は、視聴率が高いこともそうでしょうけれど、その番組で取り上げたネタを皆がまねする事もその番組が成功している1要素だと思われ、そういう意味で製作者はどうやって笑えるネタを提供し続けるか…に腐心しているはず。

ですので、当然番組で取り上げるねたは皆に影響を良くも悪くも与える前提になりますから、これが生放送で、司会者がそういう取り上げ方をしたけど、周りは同調せずに凍りついた…みたいな展開とか最終的に戦争批判ではなく、番組の演出・構成として「広島と長崎で二重被爆」笑えるネタとして放送したのはやはり批判を免れないと思われ、

メディアはスポンサーが望む展開をちょっと先取りして、いかにもそういう世界があるかのような架空の世界を作り出し、その影響力がこれまた良くも悪くも巨大なだけに、そこで人生を間違ってしまうような人も出てきたりする訳で、今回の件を含めこういった演出を真に受けてしまった人がゼロもしくは、出来るだけ少数であって欲しいと思うのでした。

最後に今日のタイトルの部分は、ホロコーストを否定する記事を掲載し、そのことを理由として廃刊した文藝春秋が発行していた雑誌『マルコポーロ』の件についてのWikipediaの記述の一部を使わせていただきました。


マルコポーロ事件

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