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罰則無しだからOK? 違法派遣の労働局指導を無視する家電大手子会社

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昨年は「正義」って言葉が世間的に流行って、私もハーバード熱血教室は一応映像保管モードでいたりしますが、あの番組で論じられていたことが日本でどれだけ通用するかは微妙というか、自分たちの暮らす社会においての正義という概念を日本ではああいう形で論じてきていないような気がしつつも、それはわたしの勉強・知識が足りないだけかもしれない…などなどちゃんとした着地点を見出せていなかったりします。

あの番組では、哲学的な面の話題も多く提供してくれましたけど、社会倫理として法律では決められていないけどこういう線は守ろうという事はいろいろありますが、これを営利団体である法人が考えると、やはり自社に損になることは出来ればしなくない、、、まあ個人であっても自分の損になることを進んでやりたいという人は少ないですね(苦笑)

あと法令順守についても、あまりに過度な取り組みというか、触らぬ神にたたりなし状態というのも弊害出てきますけど、今回ご紹介するような突っぱね方はどうなのか?と思ったりするわけです。

それは「三菱電機」の子会社「三菱電機ロジスティクス」が、22年にわたり違法派遣の状態で女性を働かせ、大阪労働局から直接雇用するよう是正指導されたけれど、これを無視(直接雇用しない方針を労働局に伝えた)したというニュースなのですけど、指導を無視しても罰則はないのでこれだけ大手の会社であっても規制に実効性がない実態が浮き彫りになったと毎日新聞は伝えています。

バブル時代には多様な働き方とか、生き方みたいなのが選択できるような漠然としたイメージが何となく世間全般にあったような気がしていますが、気が付けば失われた、10年、20年というような経済状況で、これから社会に出て行く学生さんだけでなく、中高年の人々が老後をどう暮らしていくか…という観点でも今後10年くらいで様々な問題が噴出してくるような気がしています。

多分この問題法律で決めたから何とかなるとかそういう話でなく、旧来の終身雇用制度が成り立たない中で自分で起業することも含め、どう人生80年を暮らしていく資金を働きながら得るためにはどうすればよいのか?20歳あたりから65歳前後まで働くとして、どういう仕事であればそういう継続性を保てるのか、その後の老後の資金は…などなど、リスクが分かっていて冒険する分には良いですけど、従順な労働者に仕立てるための教育を12年以上も施し、実際に社会に出たらもう時代は変化したんだから自分で生き延びろ…ではやはり違うような気がします。

今日取り上げたニュース、「三菱電機」というような大看板であっても、法律で決まっていなければ、もしくは法律には違反していない…という以前の派遣切りの問題が噴出した際と企業の考え方に基本変化は無いということを認識させてくれるとともに、自分が社会や会社に属する場合のポジショニングの重要性を再認識させてくれるニュースでした。

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