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シャープのパソコン生産撤退という目のつけどころ

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パソコンを最初に買った時は音楽制作をやるという理由からマックだったのですけど、ホームページの制作を仕事にしてから数年目にWinマシンに乗り換えて、とある時期にメビウスシリーズをリースで使用した時期があります。

極薄のMURAMASAシリーズとか有名でしたけど、私のマシンは普通のタイプであまりそのマシンに期待をしていなかったのですが、思いの外使い勝手もよく、トラブルも無しでそれ以来シャープのメビウスに対する自己評価はかなり高くなっておりました。

あいにく、それ以降シャープのPCとのお付き合いは無くなってしまっていたのですが、なにやら多機能携帯端末の販売とコンテンツ配信を組み合わせた「GALAPAGOS」事業にビジネスモデルを転換するということでパソコン生産から撤退するんだそうで何か寂しい感じがしてしまいました。

このニュースを見ていてシャープのPCの売り上げどんな数字だったのだろう…と思い検索してみたらこんなエントリと出会いまして、そこには電子情報技術産業協会(JEITA)会長の町田勝彦シャープ会長が、2007年10月26日に開催されたJEITA定例会見での発言としてこんな話をしていたらしいですね。

 

う~~む、もしかしてGoogleTVはその相手としてソニーではなく、シャープだった可能性もあったりしたらその辺のパートナー選びの裏にはこれまたドラマが詰まっていそうですよね…ってこれは単なる妄想ですがw

単純な売り上げだけ計算しても意味ないのですけど、2007年度のパソコンの売上げ202億円とのことで、パソコン事業から撤退して端末の販売とコンテンツ配信の売り上げがその事業領域の代わりに成長するまでにはこれまた紆余曲折ありそう。

考えようによってはAppleよりも閉鎖的な感じのする「GALAPAGOS」ではありますが、この売り上げで得られる利益がそれほど高い比率の数字になるかというとちと?マークが浮かびつつ、コンテンツの流通で手数料を得るビジネスは確かに確実な方法ではありますが、メディア各社はどのメーカーの端末であっても流通してくれる経路が増えれば良い訳ですから、ここを「GALAPAGOS」でシャープだけが独占して美味しいところを持って行けるかというとそう簡単な話じゃないような感じがします…

まあ、新聞各社が読者獲得のためにデバイスを無償で貸与するとかそういうモデルが動き始めるとハードメーカーとしてもビジネスの算段しやすくなると思いますが、それ以前の段階で4万とか5万のデバイスに投資をして、1500円~4000円程度を新聞の定期購読、そのほか雑誌やら書籍を電子デバイス用に購入しれくれるような生活に余裕のある方が沢山今の日本に居てくれるとすると何となくバラ色の未来が待っているような錯覚を起こしそうになりますが…現実はそんなに甘くないですよね(苦笑)

「GALAPAGOS」の命名についてさすが「目のつけどころはシャープだ」という突っ込み多数ありましたけど、パソコン事業継続するには、情報システムやAV機器など関連事業と組み合わせた商品設計や提案力を結集した結果の一つが、「GALAPAGOS」という電子書籍デバイスだった…というところが「目のつけどころがシャープだ」と評価される日は来るでしょうか…

オルタナティブブログで「MURAMASA」と言えばこの方なので、宮沢さんがこの件についてどんなエントリ書いてくれるのか興味あるところです。

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