ePubの表現力は雑誌のようなレイアウト重視のモノには向かないとは分かっているけど、様々な事情から要件を煮詰めていくと、現状ePubを選択してみるか…というある意味消極的な選択ではありつつも、現実的な選択はePubだったという事案が増えております(苦笑)

  • iPhone / iPad アプリとして開発を行う予算確保
  • Appleの審査の不透明性とリリースタイミングが計算できない
  • 実際にアプリとして販売にこぎ着けたとして幾ら売上げが期待できる?
  • テキストをコピペしたい
  • 文書内検索や、インターネット検索も利用したい
  • ブックマークを利用したい
  • 映像や音声も使いたい

上記のような所がまず皆さんからよくご相談いただくポイント。

更に、ePubファイルにコピーガード実装の道筋がちゃんとしていないため、ePubファイル自体はコピーフリーだということを受け入れていただく必要あるのですが、

  • 紙媒体の販促として一部コンテンツを無料配布?
  • 紙媒体のおまけ扱いとして、購入者だけに無償配布?(アクセス制御を施した自社サーバに紙面記載のID/パスワードを利用してもらいダウンロードしてもらうなど)
  • 抜き刷りの電子版として、個別にコンテンツをダウンロード販売(自社のECサイトを通じての販売かPaypalなどを利用)

こういった方法は配信するサーバや課金システムの開発などで追加コストがほとんど必要としないため多くの方々にご興味をいただき、それぞれが実際に採用されている手法となります。

しつこいようですが、9月9日のプレスリリースから我が社としては信じられないレベルの会社さんから直接の問合せをいただき、皆さんの電子書籍、ePubへの興味・感心の高さを痛感している訳ですが、我々のビジネス実績として第1号となったJazzJapanさんと同様に雑誌ではあるけれど、そのコンテンツの方向性としては文章主体の「読み物」というスタンスの媒体は日本にそれこそ沢山あり、その代表格はわたしのブログでも時々取り上げている「文藝春秋」だと思うのです。

現在「文藝春秋」は800円で販売されていて、1年間の定期購読を申し込むと9000円で送料無料で12冊が読め、特典として『もう一度読みたい あの記事あのエッセイ「文芸春秋」昭和・平成 傑作選』と文春カレンダーがついてくるらしいのですが、

毎月記事の抜粋版を配信する試みを是非トライしてみてはどうでしょう?


多分、縦書きじゃないからダメ…という話になるとは思うのですが(爆)

制作・配信する原稿の分量にもよりますが、仮にePub変換作業に25万のコストを掛けたとして12ヶ月で300万、ここからAmazonへ誘導しての個別販売も当然期待できる訳ですが、自社サイトでの定期購読受付で最低334人が定期購読を申し込んでくれれば、1年間のePub制作コストは負担することができますし、文章主体の「文芸春秋」であればePub制作コストはもっと下げる事可能でしょうし、そうなれば越えるべきコストのハードルは更に下がることになります。

縦書きならT-Timeなり青空文庫でいいじゃんというごもっともなご意見もありかとは思いますし、、各種デバイスにおけるアクセシビリティという点でKindleが上回っている点は認めざる得ないところがありますが、ePubの可能性という観点で考えていただくと、ビデオや音声といったマルチメディア対応してしまうとApple社のデバイス単独対応になってしまい、そのマーケットは限定的なモノになってしまいますが、

純粋なテキストと画像のレイアウトであれば、

このように幅広いユーザに配信したコンテンツを楽しんでもらう事ができます。

こういった説明をした場合に「無料で配布するならWebと一緒だよね?」とご意見をいただくのですが、ePubの場合は各デバイスにデータをダウンロード、オフラインでも楽しむ事が出来ますので、ネットに接続してWebサイトのコンテンツを閲覧するのとはこの点で大きな違いがあります。

それと心理的にiBooksの本棚にその書籍の表紙が毎月増えて並んでいく様はやはり迫力があるんですよw 現在JazzJapan電子版の第2号の制作佳境に入っているのですが、第1号と2号の表紙が並んでいるのを眺めるとちょっと嬉しくなるんですよね…マジでwww

そんなこんなで今日は「文藝春秋」をePub化するという無謀なプランでブログを書いてしまいましたが、「文藝春秋」もTwitterでつぶやく時代ですから何か面白い展開になったりするといいのですけどねw


先日のニュースリリースに多くの方々からの反響をいただいており、誠に有り難い限りです。

弊社としても出来る限り多くの皆様からの電子書籍ビジネスへのお問い合わせやePub制作のご依頼に対応していきたいと考えておりますので、具体的な案件の打診を含めこちらの問合せフォームからお気軽にコンタクトをお願いします。

JazzJapanのePub制作事例についてはこちらのページに解説を用意してございます。

【CNET】シーエムパンチとブレインハーツ、電子書籍の企画から制作までの総合サービスを開始
http://japan.cnet.com/news/service/story/0,3800104747,20419785,00.htm

【翔泳社】企画から制作、マーケティング支援まで~シーエムパンチとブレインハーツが電子書籍やiPad活用のための総合支援サービスを提供開始
http://enterprisezine.jp/article/detail/2514

【ZDnetbuilder】シーエムパンチとブレインハーツ、電子書籍の企画から制作までの総合サービスを開始
http://builder.japan.zdnet.com/news/story/0,3800079086,20419785,00.htm

Yasu-Sasaki

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佐々木康彦

佐々木康彦

Web・映像・音楽などの制作・プロデュースを行うCMパンチの代表取締役。ドリカムのバックバンドからIT業界に転身した変り種。当ブログでは社会・時事ネタの他、音楽ガジェット同好会「音ガ同」の活動や、最近は電子書籍の企画・制作の分野にも積極的に取り組んでいる様子を紹介していきます。

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