パナソニックの株主総会では「水戸黄門」の質問に関する担当役員が居るんだねw
先月はいろいろな会社が株主総会を開きましたね。制作会社にもやはり総会開催に付随していろいろな制作物の依頼や、ホームページの更新ネタが出てきて、広報関係の方々の忙しさはかなりのレベルに達していると思うのですが、昔の日本では「シャンシャン総会」が当たり前でしたけど、「モノ言う株主」という呼び名の定着とか、ここ最近の世相変化、そして外国人経営者の登用、企業における英語を公用語とする動きとか、会社全体を取り巻く環境が変化してきていますから、株主総会についても大きな変革の時期にあるのかもしれません。
そういう意味で、これまでクローズドが当たり前だった総会をUstで配信する試みはソフトバンクをはじめ複数の会社が取り組んでいますが、こういったソーシャルメディアの活用はそういう意味では企業価値をより多くの人に伝え・見て貰い、その魅力を感じてもらうようなプレゼンをし、一般投資家にアピールをする必要がある経営者にとっては、今後避けて通る訳にはいかない話なのかもしれませんね。
さて、7月になって株主総会のピークがすんで、こんな記事が掲載されていますよ、
あ、ちなみに私の場合、日本版Newsweekを読む場合に一番楽しみにしているのが名言・迷言を紹介している「Perspectives」のコーナーなので、こういう記事はもう大好きなんですよねw
「パナソニックは『水戸黄門』(TBS系)のスポンサーをしているが、ファンのお年寄りが亡くなって視聴率が下がっていく。由美かおるさんの後任を全社をあげて探せば見てもらえるのでは」。6月28日の放送で水戸黄門を“卒業”した由美かおるさんにちなんだ提案が飛び出した。
由美かおるさんの後任を全社をあげて探せば見てもらえるのでは…確かに指摘として間違ってはいないと思いますが、これはヒット商品を開発するのと同等もしくは、もっと難しい経営課題な感じしますよね(苦笑)
「名古屋や関東ではエスカレーターの右側を歩くが、関西では左側を歩くのをみてびっくりした。表示などがなく、管理責任が問われると思う」。不祥事に揺れたJR西日本の株主総会
日本の東西でエレベータのどちら側を空けるのかの慣習の違いがあることと、そもそもエレベータはそこで歩行することを考慮していない…という話はわたしのブログでも多くのアクセスをいただいた話題ですが、記事にもあるように株主の追求に対して企業側がどういう考え方で普段こういった管理責任を認識しているのか?という事はいざ事故が起きた場合のダメージを拡大させてしまうのか、それとも最小限にとどめる事ができるのか、結構重要なポイントのような気がします。
世界のゲーム市場をリードする任天堂。
株主「息子がゲーム好きで勉強に支障が出ている。最適な利用方法はないものか」。
NHKで放映しているハーバード大学の政治哲学の番組とその関連書籍が人気を博しているようですが、まるでそこで議論されているような難問です…
何事事前に想定しているかどうかは、その課題解決の質やスピードに大きな差をもたらす訳ですが、由美かおるさんの出演回数やら、歩いた距離というのも、その答えを質にプラスαを与える重要な情報ですよね。
最後に、「「総会は年に1度の株主との重要な接点」とのコメントがあったのですが、この常識はブログやらTwitter、そしてUstを活用する2010年以降は、少し常識を変化させていく必要がるのでは?と強く感じると共に、用意した想定問答の大半が使われないまま終わるということではありますが、Web2.0とかソーシャルメディア活用が当たり前な時代の株主総会想定問答システムの開発って何か面白そうだ…とこの記事見て思ったのでした。
P.S.
世界レベルで株主総会“名”“迷”質問集を作ったら、これまた楽しめるコンテンツできそうですねw