「Google独占にはさせない」って情報大航海プロジェクトというのが2006年にあったよなと…
日本のYahoo!の検索エンジンがGoogle採用というニュースで、自分の周囲でエライ騒ぎになっている人と、何も無かったかのような反応の人とかなりハッキリとした2分化反応状態な訳ですが、現在自社サイトへYahoo!Japanからの流入が多く、そこからの収益が大きいという企業サイトの担当の方には悩ましいところかと思います。
ちょっと昔を思い返してみると、Yahoo!Japanがロボット型検索エンジンとしてGoogleを採用していた時期はその昔にもあったですし、その昔Yahoo!は個人ホームページを開設している人たちに、是非ディレクトリ登録してください!(当然審査にお金を取られるような事は無かった!)とアピールしていたのどかな時代もあったですよねw
そういえば28日の日経紙面にこんな記述があり、
世界のウェブサイトを整理分類して検索可能にするには、強力な処理能力を持つ大規模なデータセンターが必要。世界規模で高度な検索サービスを提供できる会社は、米ヤフーが自社開発を事実上断念したころもあり、投資力の大きいグーグルやマイクロソフトなどに絞られてきた。
そういやGoogle独占にはさせない!という心意気でスタートした「情報大航海プロジェクト」ってのが日本にあったじゃないか!と脳内に残っていた記憶の断片が刺激されてしまったのでした。
この「情報大航海プロジェクト」2006年に発表されており、フランスの2年間で約400億円を投入した「Quaero」なんてプロジェクトについても触れていましたが、3~5年後の実用化を目指すという発表でしたが、残念ながら「情報大航海プロジェクト」として開発された検索エンジンがオープンソースとして広く公開された…という話は聞いていませんが、皆さんご存じのように宇宙開発についての事業仕分けの件もあり、こういう事に大金を投じ開発する事が、有用なのか?それとも無駄なのか?を考える機会としてはこのニュースはまさに最高のタイミングと言えるかもですね。
冒頭サイト担当者にとって悩ましいという指摘をしましたが、SEO会社にとってはここ最近の不景気をぶっとばす起爆剤になりうる話で、Googleの検索結果に対するSEO対策の売り込みが相当に激しくなり、いろんなメールやら電話が増えると予想してますが、日経が指摘する
日本のヤフーは、グーグルの検索エンジンと「自社サービスを組み合わせて独自性を打ち出す」(井上雅博社長)としている。ただ利用者がその独自性を感じられるかどうか、現時点では不明。グーグルを越える利便性を提供できなければ、利用者がグーグルに流れ、ポータルサイトとしての収益力が低下する可能性もある。
↑このような内容は、現状インターネット利用に関して比較的初心者や、それほどマニアックではない人が利用していると推測されているヤフーの検索が上記のような状況で利用者がグーグルに流れるか?というとわたしはそれほど心配する必要ないのでは?と思っていて
自分の検索パターンから推測するに、Googleの検索結果が思わしくないとか、意識的に他の検索結果に出会うためにGoogle検索した後に、Yahoo!でも検索してみたりする事あるのですが、その時の訪問先がMSに変更になることは容易に想像され、こういう道筋での
利用者がMSに流れ、ポータルサイトとしての収益力が低下する可能性
は十分にあると…思ったりしておりますです、はい。