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ハリーポッター出版を8社に断られたJ・K・ローリングは無名の新人時代に電子出版とかしただろうか…

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どうも自分のアマチュアバンド活動とかで想いを達せられなかった経験があるせいか、ここ最近見かける電子書籍で誰でも手軽に出版ビジネスに参入出来るとか、印税の率がこれまでよりとてつもなく良いのでこれはかなり儲かるかも…的なお話に「う~~む、可能性としてはゼロではないけどその恩恵に預かれる人がどのくらいいるのだろ?」という疑問が沸いているわたしです。

ProToolsなどのDAWソフトが安価・手軽に利用できるようになってインディーズでCD出すコストが数十万安くあがるようになったとか、Amazonの電子出版市場に原稿を流通させるのは従来とくらべ数十万のコスト削減などなど自主制作における金銭負担の軽減は確かにあるのだろうと思うのですが、そもそも自分が目指していたところはどこ?という話になったときに、きっとメジャーレーベルからCDをリリースさせたいとか、作家として認められ、その一つの形として出版社を通じて本を出すというのが本来目指していたところ、という方も多いのではないでしょうか?

オリコンにチャートインしているアルバムの販売枚数が1990年代と比べると激減しているようで、CDをメジャーリリースすることの意味が薄れている側面は確かにあるのですが、自分としては「アーティスト本人」というカテゴライズでレコード会社から認められる事は試験に受かるような話であったり、また自分自身が「これは金になるかも」って投資対象としてちゃんと認識してもらえたって事だと思うので、その辺も踏まえつつメジャーレーベル、出版社からよりよい契約条件を引き出すために、ITMSなりMySpace、Amazon、iBooksを利用できればそれは最高にクールな利用方法ですし、あるべき姿のひとつなのだと思います。

時代は多くの人がコンテンツを発信する時代でこういう考えは古い…というのは心の片隅で理解はしているのですが、ハリーポッターのJ・K・ローリングは8社の出版社に断られて9社目でやっと話を聞いてくれるところが見つかった…というエピソードがあるようで、これを途中であきらめてとりあえず原稿を世の中に出せればいいやって事で、電子出版市場にJ・K・ローリング個人が無名時代にハリーポッターの原稿をアップして年収約182億円を稼ぐところまで行けたか…と考えた場合皆さんはどんな想像されますか?

音楽のほうではProToolsなどDAWソフトの普及で、ベンダーさんの他、サンレコやサウンドハウスは商売繁盛しているとしたら、電子出版におけるこれらの役割を果たす業種、メーカーさんはどこになるのかがある意味重要ポイントなのかもしれません。

翻って、なんか自分の中で消化不良みたいになっているのは、これらネットを使った市場がこれまでに足場をちゃんと築いた人たちにとっては非常に有用なツールになりえる存在であるのに、自分は結局そこで消費する側でしか無い…というのが根本原因なのだと思います(自爆)

30代少し前でしょうか、シンガーソングライターとして大手レーベルと契約していた若者の契約更新のタイミングでユニットとしてレコード会社のディレクターさんを通じて事務所に売り込みをしてもらった事があったのですが、事務所の社長から「悪いが契約するならアーティスト本人だけで、あなたは要らない」とハッキリ言われた経験があまりに痛烈、強烈で、自分の中で音楽を世に出すだけでなく投資対象として認められるかどうかという点においても、今の仕事領域でなんか再チャレンジしている自分がいるのかもしれない…とこのエントリ書きながら気持ちの整理がちょっとついた感じがしています。

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