Gibson公認無料アプリの登場で日本の音楽学校消滅の危機
Legacy Learning SystemsがGibson公認ギターツールアプリ「Gibson Learn & Master Guitar Application」をFree(無料)配布をしており早速ダウンロードをしてみました。
以前にメトロノームとチューナーアプリをダウンロードしようかな…と思った時には、良いな~と思うモノが最低でも400円前後、ギターチューナーになると1000円以上のモノもあったりして、チューナーの現物が自宅に何個も転がっている身の上としては、ここへ新たな投資は流石に躊躇していた次第です(苦笑)
ただ今回出会ったLegacy Learning SystemsがGibson公認ギターツールアプリ「Gibson Learn & Master Guitar Application」はここ最近のフリーミアムビジネスの潮流の一旦と考えても良いのかな…と思うのですが、こちらの会社は音楽教材の販売がビジネスの主体と推測され、このアプリはこれまでアプリ販売で収益を上げようとしていたところに、自分達は教材で儲かれば良いというモデルで、これまでであれば500円とか平気でしていたギター関連アプリの値段を限界0円まで持って行ってしまった訳です。
これまで無料のメトロノームなりチューナーも無かった訳ではないですが、その画面デザインなど手間やクオリティを考えても、このアプリが無料で手に入るならダウンロードする人は多数存在するでしょうし、
そこで紹介されている教材ビデオについてもギターを演奏する人間なら必ず再生するはずです。
ここから実際に教材の購入に繋がる人数はアプリ配布の数字から考えると非常に割合としては小さいものかもしれませんが、ギターの教材は全世界共通で、英語が読めなくとも楽譜と音(映像)があれば成立しますからマーケットは全世界が相手として、割合としての数字は小さくともその収益は1つの国の中だけのマーケット規模とはやはり訳が違うでしょう。
最近ではレコーディングセッションでも海外のミュージシャンとProtoolsのファイルをやり取りして話しを進める…なんて事も実現している時代ですから、当然のことながら海外の音楽学校がオンラインでレッスンを行う事だって可能な時代ですし、実際にLegacy Learning SystemsにおいてもOnline Community & Student Supportのサイトが稼働しており、ギターアンプやエフェクトのトピックでは2万を超える投稿のやり取りがされています。
バークレーのような実際の音楽学校が先かLegacy Learning Systemsのような教材主体の会社が先に動くかはわかりませんが、昔あったStar Licks Videoのようなレッスンコンテンツと、オンラインコミュニティを運営して、モノによってはご本人からの直接のサポートが受けられるような仕組みが導入できれば少なくとも楽器練習のコンテンツは全世界からユーザを集めることが可能だと思います。
「Gibson Learn & Master Guitar Application」はフリーモデルとして現在iPhoneアプリでギターアクセサリ関連の開発をやっている人(会社)を蹴散らしつつ、世界各国の音楽教室からお客を奪っているのだな…と目の前の無料アプリを眺めながら考えつつ、「Gibson Learn & Master Guitar Application」に設置されているGibsonサイトへのリンクを踏むと、これまた見事なiPhoneに最適化されたサイトが出現し、まったく何でもやること早くてカッコイイのかな…と凹んでしまった日曜の夜でしたw
P.S.
いや、マジで無料と考えるなら、このチューナーとメトロノームアプリはダウンロードしない手はありませんよ!ほんとオススメ!!
佐々木 康彦 Twitterアカウントはこちら。 http://twitter.com/yasusasaki
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