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学習者は自信をもって解答できなかった問題を教師に説明されるよりも,教師の説明がなくても自信をもって解答できた方の問題をなぜ間違えたのか知りたいと思う

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京都大学 経済研究所の古川雅一氏の『ねじれ脳の行動経済学』という書籍の紹介記事を読む機会があり、そこに自信過剰についてのちょっと面白いネタが書いてあったのでご紹介。

豊臣秀吉が亡くなった年齢=( )~( )歳
石狩川(本流)の長さ=( )~( )キロ
OPECを構成する国数=( )~( )カ国

↑この手のクイズの問題に、自分に自信があるタイプは範囲を狭くしがちで間違いやすくなり、逆に自信がないと範囲を広くする分正解率は高くなるというもの。

ここでは3問だけ紹介しましたが合計10問の設問で、8問以上正解なら自信不足、7問は自信の程度が適切、6問以下なら自信過剰なんだそうですw

ちなみにこの古川氏によると、米国でも同様の調査をして管理職1000人以上を対象に実施して、その結果、自信の程度が適切だったのは1%にも満たなかった(大半は自信過剰)ということを紹介しています。

日本で似たような調査したことないのかな?と思ってすこし検索してみたら、こんな調査結果が出てきましたよ。

調査の前提や設問などについてはPDFのほうを参照いただくとして、わたしが注目したのはこの一文、

学習者は自信をもって解答できなかった問題を教師に説明されるよりも,教師の説明がなくても自信をもって解答できた方の問題をなぜ間違えたのか知りたいと思うということ

教えてもらう事も重要ですが、自分が自信をもっていた事を間違うということはやはりプライドが傷つくわけで、それを自分自身で挽回しようと頑張る精神の表れを感じ、米国の調査における管理職の大半は自信過剰だったという結果を少し贔屓目に考えた場合、自信過剰なだけに自分に出来ないことに出くわすと頑張ってそれを克服する傾向あるのかな……なんて推測してみたり……

クレイア・コンサルティングという人事コンサルティング会社が発表した

こういう調査結果にはこんな数字が

この不況下において、「①会社の目標を達成できなくても仕方がない」、「②自分の力で職場や会社を良くすることは難しい」と答えている社員(①37.7%、②51.3%)

う~~む、①と②の合計89%と圧倒的多数に到達してますね…

先ほどの「解答に対する自信と誤答問題の見直しに関する意識調査の結果」の部分から、あくまでこじつけですけど、この自信の無さは、自信が無くて誤答・答えられなかったというタイプの向上心が60%ちょいで、自信があったのに間違えたタイプの向上心が85%近いという結果を見ると、

間違いや失敗は無いに越したことはないですが、次回に繋がるという意味では、自分の自信のあるところで何かしら失敗経験したときが、自分のレベルアップのいいタイミングなのかもしれませんね。

あ、そうそうこの「雇用不安とワークモチベーションに関する意識調査」には「雇用への脅威を感じている正規社員は22.6%と低く」って記載もありますね。これは自信の表れなのか、お気楽・呑気なだけなのかはわたしには判断つきません(苦笑)


Yasuhiko Sasaki (yasusasaki) on Twitter

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