感覚人間の思いつき、、、気になった記事、、、雑記等

禁煙飲み薬「チャンピックス」の効き目が凄すぎる件

»

4月になってJRが灰皿撤去して物議醸したり、ここ最近タバコを吸える場所が非常に限られていて、幸い溜池山王には喫煙者の聖地とも呼べるJTのビルがあり、そこはイマドキ信じられないくらい喫煙者への配慮がなされたビルであったりするのですが、こういった特殊環境以外でタバコを吸おうとすると、

タバコをノンビリ、安心して吸える場所が無くてイライラする

という非常にヘンテコな状態になっていたので、とある方から禁煙飲み薬「チャンピックスはイイよ」って話を偶然聞いて、自分でも実験(禁煙)してみることにしました。

当初はですね、昨日書いたスマートフォン(通話はしてないけどもしかして楽器?いやいやゲーム機?)もそうで、こちらのオルタナブログでとりあげるつもりはなく、ひとり静かに、深~~く潜行してやるつもりだったのですけど、この禁煙飲み薬の「チャンピックス」ってある意味ヤバイです。

なぜかというと、ほんとタバコ吸わなくて平気なんですよね、、、、恐ろしいくらい。

普通25年近く習慣化していて、喫煙はニコチン「中毒」というセンセーショナルな単語で表現したりするじゃないですか、それがパタっと何事もなかったかのように、喫煙願望が押さえ込まれてしまうって、医師の診察を受けて処方される薬とはいえ、この効き方は異常でしょ…って感じ。

25年も続けていた事が数ミリグラムの錠剤によって簡単に忘れ去ってしまいそうな自分を、禁煙というテーマ達成から考えると前向きで良いのかもしれませんが、あまりの節操の無さというか、もう少しジタバタしろよ…という矛盾した感覚を持たざる得ません(苦笑)

セミナーなどで「マインドセットの変更」みたいなことが会社の変革には必要…みたいな話ってされたりするケースってあると思うのですが、ここ最近日本で労働市場の流動性が高くなっても、失業者に職業訓練をほどこすシステムが確立されていれば大丈夫という、多分北欧のほうの事例とかから引っ張ってきたような話をチラホラ見かけます。

この「再教育万能論」失業者に職そのものを与える労働政策から、雇用可能性を高めるための再教育に転換をしたアメリカでは完全な絵空事だったという評価が定着しつつあると、増田悦佐氏は著書の中で以下のような指摘をしています。

そして、今のアメリカで本当に必要な職業訓練は

「昔の高賃金の根拠となっていた熟練した技術・技能を忘れて、そのころ享受していた生活水準も忘れる忘却訓練だ」

という主張のほうがはるかに説得力がある。

と……(怖)

労働市場の流動化、能力主義、成果主義も当然ながら、メリットもあればデメリットもあります。

金融危機が起きるまえに、竹中平蔵氏はアメリカ社会における金融ビジネスが占める割合と日本のそれを比較して、もっと金融ビジネスを拡充する必要があるとTVなどで公言していましたがこの辺の主張は現在も変わっていないのかな?と思いつつ、

麻生太郎氏も、金融危機のちょっと前には日本人はこれまでのように貯金をするだけでなく、投資などにもっと目を向けるべきというような発言していたはずなのですが、その後に「株屋ちゅうのは信用されていない」「株をやったら田舎では何となく怪し気よ」発言をされるなど、舌の根も乾かぬうちに…という失敬な表現をしてはまずいのかもしれませんが、「マインドセットの変更」という観点では見事なものがあります(苦笑)

黒船来航、太平洋戦争での敗戦などの局面において、それまでの日本人の行動が嘘のように「マインドセットの変更」を出来てしまうというのは、諸外国の人々にとっては信じがたい事と思うのですが、この特性を活かすも殺すも自分達次第だよな~と最近思うことがしばしばあります。

それこそ冒頭に紹介した、禁煙飲み薬の「チャンピックス」みたいなのがあって、25年間やってきた熟練した技術・技能を忘れて、そのころ享受していた生活水準も忘れる事ができれば社会変革ってのも楽なんだろうけど……と自虐的に考えることも出来ちゃいますね(苦笑)

先日NHKで米国の投資銀行をテーマにした番組で社員への成功報酬制度を取り入れた経緯と、その後に年度によっては会社の利益を上回る形でその報酬をしはらっていたというような事が報じられていました。米国一流企業のCEOの報酬金額には驚かざる得ないのですが、投資銀行が衰退した流れを見るにつけ、人間の強欲さを押さえ込む薬も何か必要なんだろうなと感じたのでした。

最後に禁煙のほうに話を戻すと、お酒を飲む楽しみを先に捨ててしまった身としては、タバコをゆっくり楽しむ時間とかは、仕事のオンオフ切り替えとかの意味でもやっぱり欲しいよな…と感じているというのが正直なところです。

今日はかなり無理やりに雇用関係の話題に結びつけましたが、ここ数日はテクネコ加藤さんのエントリに注目しながら、わたしも雇用関係の話題が連続する予定ですw

追記、昨日の予告通り続編アップしました。


チャンピックスの服用経過についてはこちら

佐々木 康彦 Twitterアカウントはこちら。 http://twitter.com/yasusasaki
ネット活用やらサイト制作などのご相談はこちら。 http://www.cmpunch.com

Comment(8)

コメント

英国のシティー(金融の中心街)で働いていた元金融関係者が失業して、訓練所で配管工の職業訓練を受ける事例を、NHKドキュメンタリーで見ました。これって技能訓練ではなくて、「昔の高賃金のころ享受していた生活水準も忘れる忘却訓練」なのかもしれません。

何でもかんでも欧米が進んでいるというマインドセットを変更し、日本の国民にとって何が一番幸せかを、日本人が自分で考える時期が来ているのかなと思います。
ところで、5年前、超ヘビースモーカーの父が66歳で亡くなりました。もし父の生前に「チャンピックス」があれば、嫌がる父の口をこじ開けてでも飲ませただろうと思います。

古くはチューリップ投機に沸いたオランダなんかも
そうですが、ヘゲモニー国家が「金融立国」をめざしたり、
実際に金融大国になっちゃたりすると、
実は「その地域の経済はおしまい」となる兆候だそうです。

日本ではあまり報じられませんが、
日本がお手本にしようとしていた英国の「シティ」も、
アメリカと同様にエライことになっているそうです。

超大国アメリカの自動車産業も、
ダメだダメだと言われて既に30年以上になりますが、
「炭素社会」を「簡素社会」に変える好機、くらいに
アタマを切り換えたほうがいいのではないでしょうか?

ささき

テクネコさん、コメントありがとうございます。

ご指摘の場面って再就職支援のセミナーが凄く盛況って場面から紹介されていた奴でしたっけ?

米国投資銀行の社員の平均給与が7000千万って書いてたものがありましたけど、その世界から思いっきりブルーカラーの職業訓練することを選択した金融マンって、非正規社員が契約解除されて路頭に迷うのと同じくらい困っていたのかもしれませんね。

ブルーカラーの生涯賃金を数年で稼げる仕事をしていた立場であればもっとなんか対策しておけよって、突っ込みは無しでしょうかね?

ささき

佐川さん、コメントありがとうございます。

>日本の国民にとって何が一番幸せかを、日本人が自分で考える時期が来ているのかなと思います。

まだエントリとして書くところまではまとまっていないのですが、欧米のほうで経済効果の高そうなネタにおいて科学万能主義を使いながらここまで成長してきた流れから、やはり科学では実証できない事があるとか、現時点で反証に耐えているだけ…というような考えから、東洋的な考えにも目を向けているとか、科学万能の世界にもう少し別な視点を織り込もうという方面の話にも今後つなげていきたいと考えています。

もしこちらのエントリの、欧米での成功者は早めに引退して悠々自適な生活を…という話でなにかネタをお持ちでしたらこちらにもコメントお願いします。

http://blogs.itmedia.co.jp/yasusasaki/2009/05/post-b27b.html

最後に「チャンピックス」については、個人差はあるのかもしれませんけど、ほんと恐ろしい利き具合です。本人が禁煙を望んでいて、ニコチン中毒のために禁煙できずに困っている場合には現時点で最強の禁煙補助剤と思われます。

ささき

JRXさん、コメントありがとうございます。

チューリップ投機の話はやはりこの手の話では参考にすべき有名事例のようですね。

ちなみに、大英帝国の造船技術もその昔は相当なものというか、世界一な頃があったわけで、なんだかんだしてるうちに日本がその座を奪い取り、アングロサクソンとしては日本の人件費も高くなったし、大英帝国と同様に衰退すると思っていたら、いまだに日本は韓国、中国など安価な人件費で圧倒的な優位にある国に対抗しながら、2007年現在も新造船建造量世界2位らしいですよ。

ちなみに、かつて大英帝国の基幹産業として栄えた造船業界は壊滅状態になってしまったと……

JRXさんも書かれている
>実際に金融大国になっちゃたりすると、
実は「その地域の経済はおしまい」となる兆候だそうです。

↑この部分について日本はまだモノ作りを捨てていない分まだ助かる見込みがあるって事ですよね!

アロハ

チャンピックスの仕組みは、
http://allabout.co.jp/health/medicine/closeup/CU20080324A/
から引用しますと、

> 4β2ニコチン受容体にニコチンの代わりにくっつき
> (作動薬としてはたらき)タバコの離脱症状を軽減します。

という事で、マインドセットに当てはめますと、変更ではなく、マインドセットに合わせた代替物をわりあて、そのうち慣らしていくという事だと思います。
つまり、高技能・高所得で得ていた充実感の代替となる何かを割り当てる事が重要なのではないかと思います。

ささき

アロハさんコメントありがとうございます。

>高技能・高所得で得ていた充実感の代替となる何かを割り当てる事が重要

↑ご指摘の通りですね、今回はチャンピックスをネタにしましたが、こういう方面を科学(化学?)的に取り組もうという人が居るかもしれませんね……(苦笑)

コメントを投稿する