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トヨタが広告効果が無ければ無料CMを放送させる契約を結んだらしい!?

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11月に「奥田座長吼える「マスコミに報復してやろうか」」というエントリを書かせてもらったのですけれど、 この件に関しての雑誌記事がYahoo!のほうに掲載されていました。

こちらの記事がどこまでこの奥田発言を踏まえて取材をされているものなのかちょっと微妙なところもあるのですけれど、目に付いたのはトヨタが無料CMを利用できる契約を米国で結んだという記述です、

全文を読んでいただいたほうが良いとは思うのですが、一応その部分を引用してみます。

トヨタは広告の「費用対効果」にもメスを入れ始めた。米3大ネットワークの一角、NBCと新しいCM契約を結び、番組が視聴者の関心を引きつけられなかった場合、局に無料で追加CMを放送させることにした。スポンサー企業にとって極めて有利な契約だ。トヨタ幹部は「テレビCMは本当に効果があるのか、見極める必要がある」と言い切る。これまでテレビCMは効果が十分に実証されないまま制作、提供されてきたが、今後は我が国でも費用対効果のチェックが厳しくなるだろう。「CM投下額ナンバーワンのトヨタが動けば雪崩が起きる」(日用品メーカー幹部)。広告収入が激減するなか、米国流の「無料CM追加」措置が日本に上陸すれば、地上波民放は大打撃を受ける。

そもそも今の広告が無料であっても追加で流して効果が見込めるのか?という問題があるとは思うのですが、時間という媒体としての限界をもっているテレビCMが一定効果を生み出さなければ無料CMで補填というモデルは自壊しかねない領域に足を踏み入れたって事ですね。

それと良く言われる事として、民放のテレビはスポンサーがお金を払っているからタダで見れるという話があり、こちらの記事でも

地上波民放のビジネスモデルは、局が制作したい番組をスポンサー企業に提案し、これを了承した企業から制作料・電波料をもらって番組を制作・放送し、消費者たる視聴者に支持される(つまり、より多くの人に視聴される)結果、スポンサーの商品・サービスが売れたり、企業イメージが高まったりすることで成立する。ところが、ここに来て地上波民放の存立基盤ともいうべき良質な番組づくりと視聴者・スポンサー双方の支持が音を立てて崩れている。まともな視聴者が落胆し、スポンサーが首を傾げるような低劣安直な番組があまりにも多いためだ。

↑こういう書き方しています。

40代になってから急激に思うのですけど、民放のテレビってうるさいんですよね、、、なんかガチャガチャしていてバラエティとかは笑い声も音響効果として挟み込んであったりする番組もいまだにありますし、駄目押しで動きに合わせた効果音とか入れる編集手法も結構多いですよね、、、

音量のレベルの決まりとして0(ゼロ)VUを超えないってのがあったりするんですけど、トータルコンプというのをかけて、全体の音量が大きく聞こえるような音響処理をすることできるので、特にCMとかは限界ギリギリまで音量をあげたりする手法も存在したりするのですが、その大きな音に40代になってからは音量を絞るのではなく、テレビを消すようになってしまいました(苦笑)

ただ、広告効果を追い求めて、スポンサーが番組内容に過度に介入するのはそれはそれで問題あるでしょうから、まずは制作側の努力がまず先決であろうことは明白だと思うのですが、総売上に占める放送事業の割合が減少し、不動産事業など経営多角化を目指しているTV局がどこまで頑張れるのか?という疑問が残ったりはします。

最後に、広告効果が上がらなかった場合に無料CMで補填という契約が結べるのは超大手企業だけかもしれませんが、ブランド認知度やその製品の良し悪しもあるでしょうし、理屈としてはもっともなんだけど、実際にこの契約方法を日本で採用することになったらその効果計測のための指標作りがエライ大変だろうな、、、と余計なお世話と言われそうですが考えてしまったのでした(苦笑)

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