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日本競泳界に救世主が出現!?

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スピード社に負けない!日本競泳界に救世主が出現というニュースが週末に出てきたようです。

5月8日発行の日刊ゲンダイのスポーツ面には「水連は五輪代表のパンツをさっさと、はき替えさせろ」という見出しで、水練の定例常務理事会で既存契約3社に、今月30日までに水着の改良についての要望を出して結論は先送り。

スピード社の「レーザー・レーサー」は開発に3年ほどかかっていて、この1ヶ月で3社がこれを超える水着を作れるのか疑問があるという事情通コメントと共に、佐野専務理事の話として「間に合わなければその時点で考えたい」というスピード社の水着着用に含みを持たせたコメントを紹介していました。

この記事を読んだときには、国内メーカーへの配慮するあまり、最終的に選手が貧乏くじを引くことにならないのか?と思いながら読んでいたのですが、10日にスポーツニッポンのほうには以下のような記事が掲載されました。

スピード社に負けない!日本競泳界に救世主(競泳) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース

水着問題で揺れる日本競泳界に、救世主が浮上した。日本水泳連盟から30日までに水着の改良を求められている国内3社に、山本化学工業(本社大阪市)が素材を提供することが10日、分かった。複合特殊素材メーカーの同社は、世界新を連発している英スピード社に負けないと自信満々。米航空宇宙局(NASA)と共同開発したスピード社に、従業員73人の企業が真っ向勝負を挑む。

中略

昨年10月に日本水連と契約するミズノ、アシックス、デサントの3社に持ち込んだ際には断られた。だが、今回は逆に3社から別々に素材の提供を求められ、9日にテスト用素材の納品を済ませた。「五輪で、日本の技術屋は大したものだと思ってもらえれば、それだけでいい」。山本社長以下、従業員わずか73人の大阪の町工場が、世界に挑む。

素材の採用がどのような結果になるかは今後の推移を見守るしかないですが、ここで注目すべきは昨年10月にこの3社に山本化学工業が素材を持ち込んで断られているということではないでしょうか?

日本のメーカーは得意の横並び意識というか、国内競争相手が着目していた親水性や柔軟性、フィット感においての競争を重視するあまり、スピード社の考えた撥水性という側面への考慮が足らず、最終目的である「早く泳げる水着」という点で遅れをとってしまい、この段階になってから国内メーカーは

「あらゆる可能性を探る中での1つの素材」

「商品化も検討している」

↑こういうコメントを出しているというのはちょっとなんだかな、、、という感じがしてしまいます。

ちなみにiPodの鏡面加工について新潟の磨き屋シンジケートの方とお話をしたことがあります。その際本当に運良く実際にiPodの鏡面加工に従事している小林さんという方からもお話を伺うことが出来たのですが、Appleの場合は先方からすでに業者選定というか技術選定はある程度すませた段階でピンポイントで連絡とってきたらしいです。

CMパンチ 大田工業フェアレポートその1:磨き屋シンジケート

わたしの感想としては、検索しても情報が見つからないならまだしも、相手がちゃんと情報提供しているのに担当者が見向きもしない体質の日本の大企業と、Appleのこの違いに、Appleを無条件に賞賛する気はないですけど、正直やっぱ、なんか根本的なとこがなんか違う?って感じがしています。

大企業はベンチャーの技術を発掘して大きくしていくような事も多いかと思いますが、これではいくら大金掛けてEnterprise 2.0だ、なんだとやってみたところで、この特性からイノベーションが生まれるのは道のり遠いよな、、、と。


さてご参考までに、痛くない注射針で有名な岡野工業の岡野さんの体験談でこんなのがあります。

岡野工業と初めて取引するのに調査をするという連絡をしてきて、「買うのはこっちじゃい、払うのはそっちなんだから、おまえのとこの業績はどうなんだ!」って怒ったという話と、

知り合いにどうしてもって頼まれて会いにいった大企業のお偉いさんが、

「岡野さんの言うとおりやれば、この品物が出来るということもわかります」

と言っておきながら、

「岡野さんはうちに対して実績がないから、岡野さんへのは注文できないんですよね」

と言われて岡野さんは啖呵を切って帰ってきたという話が紹介されています。

後日談として、その後その会社からは何度も謝罪するので取引してくれないか、という連絡があったようですが、岡野さんは

「アンタの会社はうちに対して実績がないんだから、アンタんところの仕事はやらないよ」

って言ってやったそうで、いまやその会社は大赤字だそうです。

驕る平家は久しからず…お後がよろしいようで。


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