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OracleのJavaOneでのデモ映像を見て感じたこと

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結構前の事になりますが、Salesforceのダッシュボードを始めて見たときは正直驚いた、、、ビジネスオブジェクツのCrystal Reportsの画面を見たときも正直落胆というか、こういう画面デザインの仕事をやっている会社があるんだ、、、と考えたらちょっと落ち込んでしまったことがあります(苦笑)

そんでもって、CNETのこの記事を見て思ったのですが、

JavaOne: Oracle shows off Web 2.0 mashup(英語)

オラクル、エンタープライズ分野でのWeb 2.0の可能性をアピール--JavaOne(翻訳記事)

ペルソナについての解説をしている書籍では画面デザインに関するチームもしくはデザイナの役割が書かれていますが、日本で社内にこれらの役割を果たせるデザイナを抱えている開発系の会社ってまだ少ないというか、デザインに関しては開発もほぼ終わりに近い段階で、割と簡単に済ませてしまうようなケースもまだ多いように感じるのですが、レベルとして技術者が付けたボタンとかじゃあまりにかっこ悪いから何となくかっこ良くしてって感じの依頼もそれなりに存在してるように思います。

これまでエンタープライズ用途のアプリケーションの画面パーツのデザインや、インターフェースデザインを担当させてもらったことありますが、すでに基本開発が終わった段階でデザインチームが投入されるため、UIとして最適化をしようと「こんな風にしたほうがもっと使いやすいですよ」提案をしても画面遷移の関係や機能面などの制約で受け入れられないとか、予算的にそこまで手間を掛けられないという残念な事案も沢山経験してきました。

ここ数年で「画面のデザインが良くないと売れない」、「エンドクライアントへの機能説明の段階でデザイナの力や知識を借りたい」という考え方をもったコンサルティング・ファーム、SIerの方と知り合う機会がだいぶ増えてきているのは非常に嬉しい限りではありますが、前述の記事においてビデオで紹介されている「2008 JavaOne Conference」でOracleのThomas Kurian氏とPeter Moskowitz氏が行ったアプリケーション連携などエンタープライズ分野にWeb 2.0の可能性を持ち込むようなケースだけでなく、ブラウザで動作するアプリがどんどん増えていく現在のような状況においてはwebデザインやFLASAHコンテンツで優れたデザインを作成できる日本人デザイナが活躍できるであろうと思われる潜在的な市場はそれなりにあると思います。

アメリカって凄いカッコイイもの作ることもあれば、ほんと簡単すぎってのがあったり落差激しいですけど(苦笑)、ヨーロッパ系のプロダクトデザインって日本の製造系のメーカーさんがこだわる品質部分への情熱がデザインに振り向けられているように思うことが結構あります。

今後世の中はパソコン使って、、とか何かしらの端末でインターフェースを操作することが凄く多くなると思うので、この辺へのお金の掛け方とか、人材の育成という側面でもいろいろ考えていったほうが良いと思うのでした。

エンタープライズ系を主戦場としている方はweb系とかコンシューマー系は我々の仕事とは基本的に全然違うモノだからとか、そういうのはどこに頼んだらいいのか分からない、、、って意見の方も多いと思いますが、webのほうで一般消費者がユーザとして支持されたことがキッカケで企業向けに展開するようなケースが出てきている時代においては、人材登用や協業体制においてはもう少し脳みそ柔らかくしておくというか、今までとは違う視点での取り組みや、新たな委託先との接点が相乗効果を生むきっかけになってくれたりはしないでしょうか。


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