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Yagishita's alternative blog

Movable Type 5の発表に際して思う

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昨日、シックス・アパートは、Movable Typeの次期リリース、Movable Type 5を発表しました。昨日は、雨がぱらつく中、多くの記者、ブロガーの方に参加していただき、感謝しています。私もつたないTwitter中継役で参加しています。

今回の発表でも「ウェブサイト管理の新標準」という表現をしているため、Movable Typeはブログツールではなく、企業向けのCMSツールとしての色がさらに強まったという印象をお持ちの方もいらっしゃるのではないかと思います。しかし、それは杞憂です。

ウェブを使ったコミュニケーション環境は、大きく変わってきていることを実感されている方も多いと思います。たとえば、サイトの更新情報をフィードで提供していたのが、Twitterを使って配信していくなんて、誰が想像できたでしょうか。また、ブログを使って表現したり、コミュニケーションしたりする方も、MT3がリリースされた2004年の頃とは比較にならないくらい増えています。

このように、利用者や環境が劇的に変わっていくなかで、ウェブコミュニケーションの本質として、Contents、Connect,Communityのキーワードは不変なのではないかと思っています。ウェブを使って誰かに何かを伝えようとするならば、HTML/XHTMLで表現されたコンテンツは不可欠です (Contents)。加えて、そのコンテンツを通して、サイトや訪問者、サイト同士、サイトと別システムとつなげる (連携させていく) ことでコミュニケーションできるようになり (Connect)、最終的には関係が深まって一種のコミュニティ (Community) が醸成されていくわけですから。

今回の発表で、「何でもできる」から「誰でもできる」へというヴィジョンの紹介をしていますが、ウェブコミュニケーションの基盤として、特別なノウハウを必要とせず、伝えたい相手にストレスなく伝えることができるように進化させていくというのが、発表のポイントだと思っています。

ある意味「Movable Type自身を再構築する」というのが今回の発表です。一人のユーザーとして、ベータが楽しみです。

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