オルタナティブ・ブログ > Power to the People >

Yagishita's alternative blog

閲覧制限はイントラブログの必須機能なのか

»

最近、イントラブログの商談でよくあがる要望に、「ブログや記事 (エントリー) に閲覧制限をしたい。閲覧制限は必須。」があります。閲覧制限を適用したいという要望は理解できますが、その実現方式について「ネットワークレベルではなく、アプリケーションレベルで閲覧制限をおこなう」を期待している方が多いことに驚きます。

個人として、次のような疑問があるのですが、みなさんはどうお考えでしょうか。

過去のグループウェアと同様の問題が発生しないかという疑問

Notesに代表されるグループウェアを導入している企業の中で、そのグループウェアを活かしきれていない理由に、「欲しい情報がどこにあるかわからない。似た情報が散見してしまい、使い勝手が悪くなって使われなくなってしまう。」があります。

こうなると、やれポータルをいれましょう、検索エンジンをいれましょうという話になりますが、これらのソリューションについても閲覧制限機能が必要になってしまい、アプリケーションはより複雑になり、運用管理コストは高まっていきます。この結果、ブログの良さである「情報発信の早さ」よりも、「複雑さからくる使い勝手の悪さ」がうわまわってしまい、ブログが使われなくなるのではないかと思うのです。

閲覧制限したいのはHTMLのみ?という疑問

イントラブログでは、WordやExcel、PDFといったファイルを添付したり、アップロードすることが多いのですが、これらに対する閲覧制限も当然の要望になります。また、添付ファイルへのリンクをメールすることもありますから、直接リンクにアクセスしても制限をかける必要になります。

これらは、より高価なコンテンツ管理、レコード管理システムの機能と同じなので、サーバー数も多くなりアプリケーションはより複雑になります。

最近の携帯電話は、やれ決済機能だワンセグだと機能が豊富な端末と、メールと通話しかできないシンプルな端末と多様ですね。機能が豊富な端末を持っていても、使っていなかったり、使いこなしていない方も多いと思います。イントラブログのように、企業のインフラは使いこなしてこそ、その価値があります。企業内のコンテンツに閲覧制限は必要だと思うので、ネットワークレベルでよりシンプルな運用をめざした方がいいと思うのですが、みなさんはどうでしょう。

最近、携帯電話をシンプルなものに変更したヤギシタです。

Comment(5)