自分で上を目指す人・人を落として上を目指す人
先日新聞を読んでいたら、有吉とマツコがやっている深夜番組について、こんなコラムが掲載されていました。
あれはやだね。『キモい』『意味わかんない』を言ってれば自分が上の立場から言っているっていう感じになってるヤツらがいるのよ。ヤツら見るとホント腹立つけどね。『ヤバい』『ウケる』『キモい』『意味わかんない』、この4パターンで(会話を)回してんの、バカは。つまり、人の欠点を突くことで優位性を保ってる。ナメられたくないというか、相手との関係性を保つための武器なんだ
この話はいまどきの若者を対象に話された事ですが、これと同じレベルの言葉は使いませんが、過去に同じレベルのことを聞くことがありました。
仕事は学校の成績のように点数をつけるのは難しいですし、年次も業務内容も異なりますので、単純に比較することは出来ません。それゆえ組織の中で自身の存在を示すことが難しいといえます。
通常であれば、自分で努力して目標を達成する、自己啓発に励み能力を高め組織に貢献するなど、自分が一歩出ることで存在を表すのが普通です。しかし、人より一歩前に出る方法はそのほかにもあります。それは、人を一歩後ろに下がらせること。
組織の中で人が行った実績を消すことは出来ませんが、人の失敗や未熟な部分を人に吹聴しする。そうすることで、相手よりも一歩前に出ていると錯覚する。
自分が前に進んでいるわけではないので、そんなことをしても何もならないのですが、閉じられた組織の中ではそれが有効な手段だと思ってしまう。
人に軽んじられたくなければ、自分が軽んじられないように努力すればいいだけのことです。しかし、その努力をしないで楽に人より上に立とうとする。少なくとも、自分はそのようにならないよう、気をつけたいものです。