何でも入りの時代に専用で売る勇気
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今週首都圏JRでKINGJIMの専用シリーズ(ポメラ・マメモ・ピットレック・リレット)の広告を見ました。
スマートフォンに代表される何でも入りブームの中、特定の機能しか使えない専用シリーズはある意味特異な存在です。しかし、何でも入り全盛期の今だからこそ、必要な機能だけに限定するというのは非常に勇気のいる決断だと思います。
何でも入りというのは、悪言い方ですが下手な鉄砲も数打ちゃあたる戦法。スマートフォンもこれと同じで、おさいふケータイなど後から追加できない特定の機能だけ確保しておけば、他の機能は後からでも足せる。消費者にとっては、外れる率が少ないある意味無難な商品です。
その反対に、この専門シリーズは特定の機能しかないから、外れれば全く使い道がない。文章を書くだけ、名刺を管理するだけ、メモをとるだけ、電子マネーの残額を見るだけ。機能だけで見れば、PC1台あればすべて用は足せます。しかし、機能を限定することでコスト削減し、特定の機能を使いやすくするための工夫がされています。
自分はポメラユーザーですが、携帯して原稿を書くということにおいて、ポメラは携帯性に優れ(かばんに入れても重さが気にならない)、電池式のためバッテリー切れの心配もないため、PCよりも利便性が高く非常に重宝しています。
専門の機能に絞って売るというということは、その機能を使うユーザーのニーズを余すことなく汲み上げること。製品を作ったり、サービスをリリースする上で非常に当たり前のプロセスではありますが、何でも入りがはやるIT機器で最近見られなくなった傾向のように感じます。
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