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線路内人立ち入りの都市伝説

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今週の前半、Twitterで私がフォローをしている方の投稿で、「線路内人立ち入りで電車が止まることがあるが、それは車内で痴漢が発生したことを意味するものだ。」というものを複数見ました。それも、それぞれ面識がない方同士の投稿で。そういう私も、この情報をもらった時、嫁にメールを送ろうかと思ってしまいました。(面倒なのでしませんでしたが)

結局、どうもその情報は間違え(痴漢は社内トラブルと報知されるそうです)のようなのですが、現在うわさレベルの情報が流れる速度とその伝播の仕方は、驚くべきレベルです。

情報元がどこか全くわからない都市伝説的なうわさは、大昔は口裂け女、不幸の手紙、鉄腕ダッシュの記録挑戦など、昔から多くありました。しかし、それは口伝や、手紙を使ったもので、広がりこそあったものの、そのスピードは非常に遅いものでした。そのため、次の人に情報を伝える際のハードルが高いため(人に会ったり、手紙を書かなければならないため)、冷静に考える時間をとることができました。

しかし、現在は人に会わなくても、手紙を書かなくても、ボタンひとつ押せばその情報を次の人に伝えることができる。そのため、都市伝説的な情報も一瞬に大勢の人に伝えることができます。

ネットの発達により多くの情報を簡単に手に入れられるようになりましたが、その弊害として自分で正しい情報を選択する力が求められるようになりました。

今回の線路内人たち入りの情報が正しいか誤っているかは、正直どちらでもよいレベルのものですが、ネットから様々な情報を仕入れている今、その情報が正しいか自分で判断できなければ、ネットの情報に踊らされてしまうことを改めて感じてしまいました。

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