市場に「マス」は存在しない。だから、あなたのために作るのです
昨日は、アイティメディアさんの会議室で、オルタナティブブロガーと誠ブロガーのオフ会で、我らがオルタナティブブロガー仲間の永井孝尚さんが最新著書「戦略は「1杯のコーヒー」から学べ! 」からバリュープロポジションについて講演をしてくださいました。
永井さんのお話は久しぶりでしたが、さすがに現在はプロフェッショナルとして講演されていることもあり、中身はとても興味深いものです。
その後の懇親会でブロガーから受けた質問に対し、永井さんが「市場にマスは存在しないんです」というお話をされていました。
これは当社も同じなのですが、マスに向かってサービスを作ったことはありません。どういうことか。「マス」となると、焦点が大きくボケてしまいます。「こんなニーズが有るはず」と考えると、あるいはリサーチしてアンケートをとって製品やサービスをつくり上げるとどうなるか。
上の写真を見ると、頭痛が痛くなりそうなリモコンが並んでいます。(笑)永井さんは上のようなリモコンの写真と、シンプルなリモコンの画像を比較しておられました。例えばApple Remoteです。
地上波テレビを見るためのリモコンではないのでちょっとフェアではないかもしれませんが、それにしてもこの複雑さとシンプルさの違いはなにか、と思ってしまうほどの違いがあります。
誰のために作るのか。それは、サービスでも製品でも同じだと思います。プライベートで考えれば分かりやすいですよね。デートをするときに、「マス」が喜びそうなデートコースって考えないと思うのです。目の前にいる「彼女」のために、「彼女」が喜んでくれそうなコースを考える。「彼女」が好き(そう)な食事を出してくれるレストランを予約する。
ただし、これをビジネスで置き換えることは簡単なことではないと思います。そして、自社の企業規模が大きくなればなるほど、それは難しい。たった一人のため、たった数%の人たちのために作るのはリスキーに感じられますから。
我々ベンチャーならではのサービスを、今後も作り出し、提供していきたいと思います。