言葉一句一句にまで気を配るプレゼンテーションは美しい〜エバンジェリスト養成講座〜
昨日は、西脇資哲さんの著書「エバンジェリスト養成講座 究極のプレゼンハック100
」のセミナー版であるエバンジェリスト養成講座に参加をしてきました。西脇さんのプレゼンテーションは度々拝見するのですが、分かりやすくて、聴きやすい。でも、何がそうなっているのか、プレゼンテーションの構造を教えていただくことができ、正直申し上げてこんな金額で聞けていいんですか?というくらい、中身のある2時間でした。
そんな中で、僕がいつも気を付けているところではあるのですが、「キレイな言葉を使う」というお話がありました。キレイな言葉とは、喋り方もそうですが、文字として、字面としてキレイな言葉を使おう、ということです。僕もお話をさせていただく際には、できるだけ気をつけているのですが、気付かないうちに言ってしまうかも知れませんね。これは、お話をされるのがお仕事であるアナウンサーさんはいつも気を配っておられるのでしょうが、我々はそういうトレーニングを受けていないこともあり、つい口走ってしまうことも。
その中で西脇さんは、「汚い言葉の肯定を使わず、キレイな言葉の否定語を使う」というお話をされていました。「汚い」とは言わずに、「美しくない」と言う。「汚い」という言葉が「美しい」の否定語である「美しくない」になったことで、字面がキレイに見える気がします。
僕が下町のお祭りの世話人をするようになって、下町生まれのおじさんたちの言葉で「それ、いいな」と思ったことがあります。それは、「ダメ」と言わずに「うまかねえな」と言うのです。お祭りの準備が予定通りに進んでいない、あるいはお神輿の縛り方がしっかり出来ていない、宮司さんが来られる前の準備がしっかり整っていない、といった時に「これじゃあダメだ」と言わずに、「これは、うまかねえな」と言うのです。
これ、どういう違いかわかります?「これじゃあダメだ」と言ったときには、それをやっている人のやり方、そしてやっている人まで否定することになりかねません。実際、その人を責めるときに使う言葉なのですね。
一方で、「うまかねえな」という言葉は、そこで起きていること、状態、事象にフォーカスしているので、「人」ではないんです。だから、やった人は反省をすることはあっても、へこんだりしない。この言い方だけで、そこに関わっている人たちのモチベーションまで変わってくるのですね。言い方が違うだけなのに。
その他にも「えー」「あー」に気をつけるとか、「はいっ」で始めないとか、ついついやらかしてしまいそうなお話もありました。反芻して、自分のプレゼンテーションを、少しでもいいものにしていきたい。そう考えることができました。西脇さん、そして翔泳社のご担当である小泉さん、ありがとうございました。