転職ですか?理由は前向き?それとも後ろ向き?
週末は天気がよく、気持ちよく過ごされた方が多いのではないでしょうか。運動会も多かったようで、フェイスブックの友達の写真も多数見かけました。
先々週のポッドキャスト「伊藤洋一のRound Up World Now!」で「行動格差の時代 心の勢いで壁を突破する8つの力 」という本を紹介されていたので、僕も購入してみました。ローランド・ベルガー社長の遠藤功さんと、ドリーム・アーツ社長の山本孝昭さんの共著ということで、(僕から見れば)異色の顔合わせで、違う意味で興味を持ったのですが、読み始めたところから後頭部をガツン!と殴られた感じで、おもしろくてしょうがありません。後半は明日の出張の楽しみにとってあるのですが、前半から一部ご紹介します。
「転職した人の理由を聴くと、ほとんどの職種で「会社の将来性に不安を感じたから」というものだ。何かをやりたいから転職するのではなく、現状が不安だから転職するというのは、なんとも後ろ向きな理由である。業績不振陥っている会社が増えているのだから、しょうがないとも言えるが、会社を変わりさえすればなんとかなるだろうという依存志向が根っこにあるのだろう」(遠藤功氏)
僕自身も転職経験があり、その頃の心境を思い返すと反論したいところでもありますが、じゃあ後ろ向きな理由はゼロだったか、と問われると、正直なところ、答えに窮する部分もあります。
最近、転職支援企業が元気になってきているのは、それだけ転職する人と、それを求める企業が増えてきているということでしょう。また、「年収診断」なんてサイトで、自分の年収が高いのか、安いのか、を診断してみてガックリしている人もいるかも知れませんが、それもひとつの煽りであり、釣りでしょうね。釣られないように気をつけないと。
転職することで、視野が広がる部分があるのは事実だと思います。一方で、その転職が自分の将来を、いい意味か悪い意味かはわからないけれど、大きく変えることも事実だと認識しておくべきですね。結局、誰がなんと言おうと、自分の将来に責任と権限を持っているのは自分しかいないわけですから。
僕もいろいろと転職の相談を受けることがありますが、90%は後ろ向きな理由だと感じています。もちろん、そういう理由だからダメということもないでしょうし。ただ、自分がなぜ転職を考え始めたのか、それをきちんと理解しておくことですね。それは大事なことだと痛感しました。