自分の将来を「本気で」考えているか
今朝は、日本IBMさんで講演させていただきました。自発的に参加する仕組みだそうですが、100名を超える参加者の皆さまの熱い視線に圧倒されてきました。
いくつかお話をさせていただいたのですが、特に考えなくてはならないと思ってお話ししたのが「キャリア」です。キャリアとは過去のことであって、将来は自分の行動如何なんですよね。将来はいくらでも変えることができる。僕はそう信じています。
もちろん、時間にも立場にも、コントロール可能な範囲と不可能な範囲があります。ただ、「しょうがないよ」と言っている人の多くは、コントロール不可能な範囲ばかりに注目している傾向があるように感じています。上司が、会社が、家族が、といった自分の責任範囲外ばかり気になってしまい、結果的に身動き取れなくなってしまっている。そういう人を見かけることがあります。
プロジェクトマネジメントでも学ぶのですが、コントローラブルとアンコントローラブル。まず、コントロール可能な範囲に取り組む。ココで言えば、自分がどうなりたいのか、どうありたいのか、どうなっていこうとしているのか、を考え、まずはそこに取り組む。仮に自分が、現在の職場を離れて税理士になりたいのだとすると、まずは税理士の資格取得が必要なわけですから、税理士資格の勉強をしますよね。他のことでも同じだと思うのです。30年先、20年先のことを考えるのは難しいかも知れません。では、10年後は?5年後は?1年後は?半年後は?
自分の将来を本気で考え、自分のキャリアを作り上げていくのは会社でも上司でもないですよね。自分自身でしかないですよね。僕がそういう話をすると「大木さんが経営者だからだ」と言われることがあるのですが、僕はソフトバンク時代から考えは変わっていません。自分の将来を本気で考えたとき、今のままの延長線が望ましいのか。あるいは自分は違うことを考えているのか。
最近は、ソーシャル系を含め、「個」の時代と言われることがありますが、そういう意味だと思うのです。上司や会社や、あるいは家族のせいにしても何も変わらない。ハッキリしているのは、「人のせいにした」という事実だけなのかな、と。
とまあ、人にお話することで、どんどん自分の首を締めるわけですが。(笑)